WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

天皇賞・春観戦記

今年も春天観戦にGWでごった返す京都へ行ってまいりました。
例年通り5時起きで競馬場へ乗り込み、激しい開門ダッシュの末ほぼ予定通りの場所を確保。
とはいえ、京都の開門ダッシュは本当にキツイ・・・。


新緑広がる京都競馬場
気分よく競馬観戦ができ、馬券も好調・・・のはずなのだが。
ここの所の不調がこの日も続き、なかなか上向く気配がない。
ノーホーラでこそないものの、勝たなければ意味がない。
メインの春天はオッズも割れ、取れれば逆転がかなう。
真剣に予想した。


パドック。格上2頭の状態をチェック。


ゴールドシップパドックでは大人しい。
やる気があるのかないのかよくわからん馬である。


1番人気キズナは時折尻っぱねをするなど気合十分。
馬体も太め残りだった今年初戦からだいぶスッキリして、ようやくベストか。


さすがにGIに出てくるだけあってどの馬もピカピカの馬体。
その中から本命を選び出すのは難しかったけど、一番この舞台で凡走が考えづらいと思えたサウンズオブアースを本命にすることにした。
菊花賞の時はお世話になった馬。高速決着もいいだろう。
3連複1頭軸で勝負。


ファンファーレが鳴り枠入りが始まる。
と、ここで一頭目立つ馬が枠入りをごねだした。
ゴールドシップだ。
こりゃ出遅れフラグ立ちまくりですやん・・・と苦笑い。
案の定スタートは決まらず、押しても上がれず道中は最後方から。
ただ1周目ホームストレッチに入る頃には、鞍上横山典弘がわざと馬群から離して走らせたため、馬の気分がよくなりスーッとポジションを上げていけた。
終わってみればここがポイントだったと思う。


一方キズナは我が道を行くシンガリ
この日の芝も前が一切止まらず、鞍上武豊騎手もそれを活かした騎乗でこの日2勝を挙げていたが、キズナに関しては信頼の定位置を選択。
後は追い込み切れるかどうかだけだ。
馬券では軸にしなかったけど、勝って欲しい馬ではあったのでその動向を注目していたけど。


直線入っていつもなら唸るような加速を見せるキズナが伸びる気配がない。
やはり高速馬場じゃ無理なのか。
いや、これはむしろ馬場というより距離なのか。


その一方で、もう一頭の雄ゴールドシップは向こう上面から鞭をビシバシ入れられ、勝負どころでは好位まで進出。
こうなるとこの馬のパターン。
自ら流れを作りスタミナ勝負に持ち込んだ。
自分のパターンに持ち込めたら後ろから差されたことのない馬。
苦手とされた京都競馬場でも、持ち味のロングスパートが久々に決まった。


正直枠番発表で最内と聞いたときは馬群で包まれ走る気をなくすと思っていたので、これほど鮮やかに決められると白旗をあげるしかない。


大外からただ一頭突っ込んできたフェイムゲームを首差しのぎ、3度目の正直でついに春の盾を手にした。


脱帽の勝利である。
これほど破天荒な馬は見たことがない。
本当に走り時がわからない。
枠入りを嫌がったシーンから誰がこんな鮮やかな勝利を予想できたか。
本当にサッパリわからない。



スタンドを拝む横山典弘騎手。
これはスタートが遅れたことへの詫びか。
それにしても見事な手綱さばきだった。
ゴールドシップをこの長丁場で操りきれたのだからさぞかし気持ちいいだろうな。



ところで我が軸馬サウンズオブアースは馬群に沈み9着。
キズナは初めて掲示板を外す7着。
サウンズの方はキャリア不足で片づけられそうだけど、キズナはどうしたことか。
追い込み馬に厳しい馬場にしてもフェイムゲームは伸びたし、距離が長いと言っても去年は見せ場はあった。
どうも故障してしまったことで、肉体面よりも精神面に問題が生じているんじゃないかなぁ。
だとすればいったん立て直した方がいいかもしれないな。
もう一度復活して欲しいんだけどねぇ。


ゴールドシップ宝塚記念3連覇を目指す。
それがいかに困難なことかは、同じ立場で今年春天の舞台に立つことさえ叶わなかったフェノーメノが物語っている。
一見ベストな舞台に思えてアレ?って走りをしかねない、そんなゴールドシップだけに予断は許さないね。
まぁだから人気があるんだろうけどね。


次回遠征予定はヴィクトリアマイル
ほんと、ここらで馬券の調子上げていかないと。