天皇賞・春観戦記
GWでごった返す中、今年も春天観戦に京都競馬場へ行ってきました。
今年は久々にGIらしい面子が揃い、多くの人出が予想されたため、
5時起きで出陣し、6時前には着いたんだけど指定席はソールドアウト。
それでも開門ダッシュでまずまずの場所を確保でき、あとは馬券が儲かり、天皇賞がいいレースならば5時起きの苦労も報われると思ったんだけど。
今年2度目の淀だけど、前回は完敗も完敗。
今日こそはと意気込んだものの、6Rまではいいところなし。
7、8Rと連続的中でようやく反撃ののろしを上げたものの、その後が続かなかった。
例によってメインに逆転の望みをつないだ。
今年の春天は個性的でいいメンバーが揃った。
上位人気4頭がそれぞれキャラが違うのがいい。
王道のキズナ、きかんぼうのゴールドシップ、善戦マンのウインバリアシオン、上品なフェノーメノ。
やっぱりどれから狙おうかワクワクできる面子だと戦前から盛り上がる。
結局予想はシンプルにキズナ−ゴールドシップ流しの3連単でかたく勝負。
波乱の春天に終止符を打ってもらいたかった。
レースがスタート。と、その瞬間に私の馬券は紙屑になった(笑)。
軸馬の1頭ゴールドシップが出遅れ。
この馬は古馬戦線では京都では捲れないことがもうすでに証明されているだけに、キズナより後ろからの競馬になった時点でもう無理なことは明白。
阪神大賞典のように先行して、前が止まらない馬場で粘りこみ・・・が誰もが描いたイメージだったろうに。
馬券がダメになった以上、あとは好きな馬のキズナに勝ってもらうしかない。
ノビノビ走っていて良さげな雰囲気だった。
戦法が確立されている馬だけに、あとは4コーナーまでにいかに勝負圏まで上がって行けるか。
直線一気は高速京都では厳しい。
そして4コーナーでは前に当面の敵ウインバリアシオンを見る位置にまで上がって、これならと思わせてくれたのだが。
うーん、伸びきれなかったねぇ。4着か。
本来ならあそこからの加速が持ち味なんだけどな。
キズナ自身、34秒0の上りだから、決して動けなかったわけじゃない。
ただ、それより前にいた馬たちも、それなりの上りを使えちゃうのが今の京都だけに、勝ち切るには33秒台の脚が欲しかったということ。
そしてそれが出せなかったのはやはり距離面に敗因を求めるしかないのかもしれない。
レースを制したのはフェノーメノ。
有力馬のなかで一番前で競馬出来るのが強みだった。
ただ日経賞があまりにもなレース内容だったので、ここまで劇的に変われるとは想像できなかった。
急遽の乗り変わりにも関わらず、ウインバリアシオンの武幸四郎騎手は完璧な騎乗をしていた。
それよりも、もっと優等生に立ち回れたのがフェノーメノと蛯名正義。
今の春天では速い脚と器用さが求められる。
不器用を絵に描いたようなウインバリアシオンでは、これだけ勝ち馬に綺麗なレースをされてしまってはどうしようもない。
気合の蛯名騎手。皐月賞に続いてGI連勝だ。
フェノーメノは春天連覇。これはとてつもない偉業だ。
メジロマックイーンとテイエムオペラオー以来3頭目というのだから頭が下がる。
何より最近の春天は以前とはレースの性格や立ち位置が著しく変化しているので、より連覇は難しいと思える。
それを達成したんだからたいしたもの。適性の差が違いすぎた。
あとは中距離のGIタイトルが欲しいところだね。
勝ち戻る勝者と敗者。
予想はまるでダメだったけど、レースは不利もなくいい競馬だった。
この日の天候のように爽やかなレースだった。
最終レースも外し、気分的には爽やかには程遠かったけれど・・・。
どうしても私は淀では勝てないね。リベンジの機会は秋まで持ち越しだ。
リベンジと言えば、去年のこのレースで私は写真撮影を失敗していたんだよね。
フェノーメノのゴール写真をまるで撮れなかった。
そういう意味ではリベンジ成功なんだけど・・・ね。