WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

ヴィクトリアマイル観戦記

今年もヴィクトリアマイルの観戦に東京競馬場に出向きました。
6時起きで出撃。
余裕の開門ダッシュで狙い通りの座席を確保しました。


今年のヴィクトリアマイルは断然の存在がいなかった。
それはオッズにも示されており、1番人気でも3倍台。
これは本来断然な実績を持つミッキークイーンショウナンパンドラが距離への不安があったためと思われる。
これが2000mとかだったら、少なくとも2倍台前半で争っていたはずだ。
ということは、どの馬からも狙いが立ち、去年の2000万馬券とは言わないまでも、荒れる要素は十分に考えられた。


考えた末、馬券はクイーンズリング1頭軸の3連複流しとした。
持ち時計にやや不安があったものの、千四で前に行けるスピードは今の馬場を考えれば魅力的だった。


レースはレッドリヴェールが逃げ、スマートレイアーが番手の流れ。
これだとスローかな?と思いきや、意外にもテンが速く差しが決まる流れ。
いくら前残り馬場でも先行勢は苦しかった。
抜け出しかけたスマートレイアーが坂を上りきったところで脱落。
その間隙をついて一気に突き抜けた馬がいた。



うわー、ストレイトガールか!
去年勝ったとはいえ7歳牝馬が来るかぁ!?
一応相手では買ってたけど、ここまで突き抜けるとは衝撃だったね。



戸崎騎手が後ろを振り返る余裕があるほどの圧勝に終わった。
うーん、臭いとは思っていたけど、本命にまでする勇気はなかったなぁ。
引退撤回して大正解じゃないか。
よく考えれば、馬が若々しくなければ撤回なんてしないもんな。
すべてにおいて陣営の大勝利でしょう。


しかしこのレース、本当にリピーターがよく来る。
2回以上連対したことのある馬がこれで5頭目
ストレイトガールに至っては、一昨年の3着、去年の1着と来ての連覇だから、適性が抜群ってことじゃないか。
そんな簡単なことに気づかずに、持ち時計のないクイーンズリングなんか買ってる場合じゃないって。
春の特殊馬場は、向いている馬にはとことん向いている。
今後、このことは決して忘れずに行こうと思う。


なおこの日は回収率50%ほど。
新緑薫る爽やかな季節に、爽やかに競馬場を後に出来ないのは寂しいもんです。
次回遠征は当然ダービー。


天皇賞・春観戦記

今年のゴールデンウィーク春天の観戦に出かけました。
今年はメンバー的に超大物こそいなかったものの、好天にも恵まれそうで多くの来場者が予想され、念のために例年通りの5時起きでの競馬場入り。
開門ダッシュの結果、わずかに及ばず足かけ席は取れなかったものの、例年通りの場所から観戦することが出来ました。
それにしても暑いくらいの晴天でしたね!


春の京都開催と言えば例年話題となるのが超高速馬場。
内先行断然有利で、追い込み馬には辛い固い馬場なのです。
今年もきっとそうに違いないと、この日の芝のレースは全て先行馬を狙っていました。
当然本番春天でも同じ考え。
距離が3200メートルもあれば、さすがに弱い馬ならバテてしまうだろうけど、今回はお誂え向きの強い先行馬がいた。
去年の菊花賞キタサンブラックだ。
逃げなくても勝っている点は心強い。
母方のサクラバクシンオーの血が疑問視されてか、父のブラックタイドが亜流だからか、いつも成績ほど人気をしない点もいい。
3連複の軸として馬券を購入した。


レースは抜群のスタートを切ったキタサンブラックがそのまま逃げの手に出た。
折り合いも完璧でマイペースで進んでいく。
番手につける馬はいずれも人気薄の馬ばかりで、有力視された他の馬はその直後くらい。
展開的に言えばまさに絵に描いたような理想的なもの。
自身はマイペースで行けて、他の有力馬はバテてくるであろう弱い馬たちを捌かねばならない。
3コーナーを過ぎたあたりでキタサンブラックの馬券圏内は確信しました。


ところが直線向いて予想外に手応え抜群の伏兵がいたのです。
なんとカレンミロティック
たしかに去年の3着馬だけど、最近不振の8歳馬がここで激走するのか!?
場内はどよめいた。そして確かに一瞬先頭に躍り出たのである。



誰もが大波乱が起こると思った瞬間、内からキタサンブラックがもう一度盛り返す姿がファインダー越しに飛び込んできた。



まさかの差し返し。
GIでこんなの見たことがない。
そのまま2頭は激しい鍔迫り合いを演じた。



譲らない叩き合いはゴールまで続き、その瞬間は写真を撮りながらハッキリと目に入ってきた。
勝ったのは内からまさかの差し返しを見せたキタサンブラック
写真判定になったけど、自分が撮った写真が真実を物語っていた。



ジョッキーはどうだったのだろう。
引き返してくる時カレンミロティックの池添騎手は厳しい表情。
おそらくわかっていたんじゃないかなぁ。
一方武豊騎手は珍しく半信半疑だったようだが、表情がすべてを物語っていたような気がする。



判定はアッサリと出て、予想通りキタサンブラックが勝っていた。
これで菊花賞に続いて長距離のGIを2勝目だ。
そこにサクラバクシンオーの姿はなく、脚長ですらっとした体型はブラックタイドそのものだ。
面白いもので、同じ血でもディープインパクトとは産駒のタイプが全然違うんだよね。
そう言えばブラックタイドの現役時はなかなかその能力を出し切れず、「もう一段隠されたギアがある」と語っていたのは他の誰でもない武豊騎手であった。
産駒のキタサンブラックでその答えは出たのだろうか。
あの差し返しこそが隠されたギアだったのかもね。
大過ぎる弟の前に過小評価されがちだけど、やっぱりブラックタイドもただ者じゃなかったんだと思う。



北島三郎オーナーも参加した表彰式&勝利騎手インタビューはたいそう盛り上がった。
歌うつもりはなかったという「まつり」も、観客のコールに応えて披露していた。
GIでの差し返し、平成の盾男の面目躍如、そしてサブちゃん。
そんな見どころ満載の今年の春の天皇賞だったのでした。



なお馬券はカレンミロティックを軽視したため、大外れ。
3着シュヴァルグランも4着タンタアレグリアも持っていただけに、余計に力が抜けるのであった・・・。
次走遠征予定は一応ヴィクトリアマイルとします。

皐月賞観戦記

久々の現場です。
中山記念以来、今年2度目の競馬場行きは皐月賞デーとなりました。
今年の3歳世代は豊作と言われ、一部では史上最高世代なんて声が早くも聞こえてくるほど。
そんな好メンバーが揃っただけに混雑が予想されたので5時起きで競馬場へ向かいました。


着いたのは6時20分くらい。
なんとその時点で、ここ10年、皐月賞では経験したことのないほどの人が列を作って並んでました。
今日は悪天の予報が出ているというのにこの盛況ぶりには驚かされた。
完全に出遅れた格好で、いつものベスポジを確保することが難しいと判断した私は、すぐに切り替えて比較的空いていた南門へと向かった。
ここからだとゴール前のスタンドはとれないが、もうそんなこと言ってられる状況じゃなかった。
有馬記念以外で南門からダッシュすることになるとは・・・。
結局、残り200m地点の足かけ席をどうにか確保するのが精いっぱいでした。


この日の中山はそれだけではなく、凄まじいほどの強風が吹き荒れていた。
そのすごさはもう、新聞をまともに広げることが出来ないほどで、あちらこちらで新聞やら、馬券やらマークシートやら帽子やらが風で飛ばされ、係員が必死の形相でそれを追い掛け回すという非常にシュールな光景が散見されました。
かくいう私も買ったばかりの馬券が飛ばされて肝を冷やしましたが・・・。
結果外れたわけだけどね・・・。必死で追いかけたのに。


風だけではすまず、雨まで降りだしてしまい、中山の貧弱なスタンドでは風にあおられた雨をまともに浴びてしまい、快適からは程遠い観戦状況。
集中もできず、馬券もさっぱり当たりませんでした。
5レースを外した時点で諦めて、皐月賞まで待機。
一発逆転に賭けました。


好メンバーが揃った今年の皐月賞の中でも、とりわけ人気を集めたのがこの3頭。


サトノダイヤモンド



リオンディーズ



マカヒキ



いわゆる三強の構図。
オッズ的にも拮抗しており、勝つのは3頭のどれかと信じて疑わない人が多かったと思う。
先週の桜花賞では3強のうち1番人気が飛んだけど、今週は堅いのでは・・・。
私の本命は、一番中山向きと思えたリオンディーズとしました。
今はもうデムーロには逆らわない方がいい・・・と。


レースがスタート。
リオンディーズダッシュよく好位へ。
そのままそこで収まってくれれば良かったのだが、かかってしまったのか向こう上面でハナヘとたってしまった。
1000m通過は58秒台。それを見た時ダメだと思いましたわ。
結局直線では苦しがったのか外へ寄れてエアスピネルサトノダイヤモンドらの邪魔をしてしまう始末。
降着になったんだね・・・。いろんな意味で後味悪い競馬してくれたわい。
先週はルメールが謎の騎乗で、今週はデムーロが暴走。
外国人騎手だからって毎回好騎乗するわけじゃないってことがよくわかりますね。


そんなレースだったけど、勝ったのは3強のうち他の2頭ではなかった。
なんと突き抜けたのはディーマジェスティ



単勝30倍もついた伏兵の凄まじい瞬発力にド肝を抜かれた。
スタンドは意外な結末に静まり返ってしまった。
そうなんだよなぁ、この馬の共同通信杯もフロック視されてたけど、結構な相手負かしてたし強かったんだよ。
それと何より蛯名騎手。
この男の持つ(いい意味での)空気のよめなさは、3強対決で沸くこんな時こそ炸裂するんだ・・・。
後の祭りですけどね。


3強で最先着はマカヒキだった。
ディーマジェスティの真価は次走としても、実質能力ナンバーワンはやっぱりマカヒキなんだろうね。
ダービーの1番人気はこれかな?



結局上位3頭は全てディープインパクト産駒だった。
我が格言、「ディープ産駒はディープ産駒を連れてくる」のまんまじゃないか。
皐月賞初勝利でド派手なワンツースリーですかい。
そろそろ中山苦手種牡馬とは言われなくなるかもね。


こうして終わった散々な1日。
思ったのは、世代が豊作すぎても困るねってことかな。
きっと今日掲示板に乗った5頭(エアスピネル含む)は、並みの年ならどれもが立派な皐月賞馬となれたことだろう。
恵まれてもクラシックホースにはなれるし、どんなに能力があっても他がもっと凄ければタイトルが取れない。
因果な世界ですね・・・。
今後のクラシックタイトルをどう分け合うのか、それともディーマジェスティがモノホンなのか、ダービーを楽しみにしよう。



次回遠征予定は春天

中山記念観戦記

有馬記念の激闘から2か月あまり・・・。
放牧から戻ってきた私の、今年の現場始動戦は中山記念でした。
ここには怪物ドゥラメンテが故障から復帰して出走する予定があったので、早くから今年の始動はここからと決めていたのです。
そのドゥラメンテ以外にも新旧皐月賞馬などが集う今年の中山記念は好メンバー。
それゆえ、G2とはいえ混みそうだったので6時起きで競馬場へと向かいました。
久々の現場、久々の開門ダッシュ、久々の変わらない顔ぶれたち・・・。
闘いの場に帰ってきたんだなぁと実感します。


とりあえず今年最初の当たりを目指して朝からスタート。
やっすい3連単の的中が今年の初的中、初払い戻し。
そしてそれがこの日唯一の的中でした・・・よよよ。
私は2回中山だけは得意なはずだったのに。
まぁ今回は放牧明けの叩き台さ、次を見てろよへへーんだ。


・・・ここを叩き台に世界を目指す馬たちが出走する中山記念
注目は何と言ってもドゥラメンテ
ただ個人的には、両前脚の骨折明けという事もあるし、まずは無事に回って来てくれれば、次から本領を発揮してくれればくらいの気持ちでしかなかった。
実際プラス18キロと聞いた時は、ああやっぱまだダメなんだろうなと思った。
だた、パドックの映像を見るに、全然太めに見えないのは気になっていたんだけど・・・。


そんなわけで本命はリアルスティールにしました。
ドゥラメンテに斤量2キロもらいなら、皐月賞みたいに早めに仕掛ければ持ちこたえるんじゃないか。
そして距離も2000前後でこそベストという確信もあった。



リアルスティールは元気いっぱいに馬場入り。



一方ドゥラメンテは威風堂々。
この馬ってもっとやんちゃくれじゃなかったっけ。


レースがスタートした。
ドゥラメンテは好スタートで思いのほか前につけた。
そしてリアルスティールはその後ろ。
おいおい福永さん、そりゃないでしょう。ドゥラより後ろからってやる気あんのかい!?
そしてそのまま内をつくのかと思えば外を回して真っ向勝負を仕掛けてるじゃないか。
立ち回りの上手さを期待しての本命だったというのに・・・。


もっともドゥラメンテのあの4コーナーでの手ごたえを見てたら、どんな競馬しても勝てそうもなかったと諦めざるを得ないのだが。
そう、休み明けでも骨折明けでも関係なかった。
怪物はやっぱり怪物だった。



突き抜けた瞬間、地鳴りのような歓声が沸きあがった。
スターホースだけに向けられるそれが後押しし、終いに賭けて鋭く迫ったアンビシャスを退けて見事先頭ゴールイン。



着差はわずかでも完勝。能力の差は歴然だったと誰もが思ったに違いない。
ゴールイン後は競馬場全体から拍手が沸きあがったほど。
ドゥラメンテの復活をどれだけの人が待ち望んでいたかがわかる。
ゴールドシップが引退してスターホースがいなくなったの声もチラホラ聞こえていたが、ここに新たなるスターホースが完全復活を遂げた。



歓声に後押しされ、G2なのにウイニングランまがいのことをするデムーロ
勝ち過ぎですやん・・・。
手駒揃いすぎですやん・・・。
来週もリオンディーズおりますやん・・・。


馬券が外れてもいっそ清々しい思いにさせてくれたドゥラメンテ
今年は海外での活躍が期待される。
次はドバイ?最大目標は当然凱旋門賞
適正外の春天は出ないだろうし、宝塚記念も時期的に微妙。
もしかしてしばらく国内ではこの走りを見れないのかな?
それはそれで寂しいが、ぜひ悲願に向けてベストな選択肢を突き進んでほしい。
くれぐれも脚元に何事もなきよう。



こうして今年の始動戦を終えたが、やっぱり競馬は競馬場で観戦するのが一番いいなと改めて思ったのでした。
今後も暖かくなるにつれて、出撃する機会も増えていくことでしょう。

有馬記念観戦記

今年も無事、年末の大一番の有馬記念に参加が叶いました。
有馬記念ってレースは1年の最後を締めるビッグレース。
だけどダービーなどと違って、どこか悲壮感が漂うレースでもある。
それは開門前から始まっている。
長く苦痛な極寒地獄との闘い。
今年は去年同様午前3時よりの開門待ちを敢行したものの、
位置取り的には完全なる負け組ポジション。
この時期に何日も徹夜で泊まりこんでいる人たちはいったいどんな職種で、どんな精神力の持ち主なのだろう・・・。


そんな悲壮感漂う開門ダッシュの結果、一番端っこの座席をどうにか確保。
地べた観戦に泣いた昨年のリベンジはまず果たしたわけです。
次に果たしたかったのは馬券勝利。
近年の中山の相性の悪さ、そして有馬記念の日に勝った記憶が最近ないこと、今年最後という思い・・・。
やっぱり悲壮感が漂ってきてしまいます。
だがこの日は違った!いくつかの当たりの中、ものすごい僥倖もあった。
3連単を的中させたレースの払い戻しに行くと、なんか額がやたら多いじゃないか。
どういう事かなと思ったら、なんとマークカードのぬりミスで、同じ買い目を2つ買っていた。
そしてそれが的中だったという。
当然払い戻し額は2倍になり、この時点でようやく悲壮感が消えかけた。


最後の悲壮感は有馬記念の馬券を獲ることと、写真を撮ること。
去年はレースの写真は混みすぎで撮れなかったからね・・・。
まずはホープフルSで腕試し。



ハートレーつおかったですね・・・。
我が軸のバティスティーニは切れ負けしたようで。
2着のロードクエストも相当強い内容で、この時点で朝日杯上位2頭とホープフルS上位2頭が路線のトップクラスに躍り出たかな。
まぁリオンディーズが現状ナンバーワンでしょうけどね。


さぁいよいよ総決算有馬記念
今年は久々に12万人以上が詰めかけた。
そうなってしまうと狭い中山競馬場はもう大変。
押すな押すなのすし詰め状態で、ラッシュアワーどころの騒ぎじゃない。
それでもなお無理矢理侵入してくるので、あちらこちらで雪崩状に人々が倒れていた。
こうなってくると身の危険を感じるレベル。
普段はろくすっぽ入らないから難しいんだろうけど、もっと広いスタンドが欲しいよねぇ。


そんな鉛の空気の中、おかしな老婆が我がポジションに無理矢理割り込んできて喚くわ、新聞をパカパカ振り回すわで非常に困った状況になってしまう。
写真を撮ろうと私がカメラを構えているのにおかまいなし。
なんか背後にピッタリくっついてくるし、気持ち悪いわ、安定しないわで、最悪の状況の中レースはスタートを切られた。


ちなみに私の軸はラブリーデイリアファルでした。
2頭ともスローペースの中前目についてていい感じだったけど、
ゴールドシップが最後の大まくりをしてきてペースを乱されたのか、リアファルに至ってはシンガリまでズブズブと後退。



一旦抜け出したのはキタサンブラックマリアライトだった。



完全にこの2頭かと思ったら、それを目がけて追い込む1頭の馬が。
ゴールドはゴールドでも、ゴールドアクターだ!



今年確変モードのスクリーンヒーロー産駒からまた大物誕生。
鞍上吉田隼人もろともGI初勝利をこの大舞台で飾って見せた。
この成長ぶりには目を見張るものがあるし、今日も強かったと思う。
だけどアルゼンチン共和国杯をやっとこさ勝った馬が勝ててしまうレベルの年だった、それが今年の有馬記念の真相なんだと思う。
正直、ゴールドシップに活力が残ってれば、あの捲りは決まっていたのだろう。
だが、時代は移り変わる。
ゴールドアクターはGIホースとして迎える立場となる来年が本当の試金石だろう。


ラブリーデイは距離が不安だったのか状態のピークが過ぎたのか、守りに入った競馬ぶりで中途半端な5着。
そしてゴールドシップは引っ掻き回した挙句沈没・・・。
残念な結果で今年のラストを終えることとなってしまった。
レース写真も、あの迷惑老婆のせいでピントを合わせられず散々な出来栄え。
馬券を外した悔しさと、今年もろくな写真を残せなかった悲しさ。
3時起きの苦労は・・・報われなかった。


放心して残りのレースも、ゴールドシップの引退式もスルーして帰路へと着いた。
また来年出直そう。しばらくは放牧だな。
今年1年は例年よりは競馬場へ行けなかったし、馬券成績的にもパッとしなかったけど、それでも無事終えられて良かったと思います。
一応復帰予定はドゥラメンテ次第で中山記念あたりとしておきます。

ジャパンカップ観戦記

今年で15年連続となるジャパンCの現地観戦。
今年はJCの割にはメンバーがそれほど揃わなかった印象だが、
万全を期しての朝4時半起きで競馬場に出撃。
7時50分の開門ダッシュの結果、狙っていた場所に腰を落ち着けることができました。


今年のJCは3歳牡馬のクラシックホースの参戦が皆無という事が盛り上げを欠ける最大の要因になっていたのだと思う。
入場人員もJCとしてはかなり少なく、快適な反面寂しさも大きかった。
その代り牝馬2冠のミッキークイーンや、ショウナンパンドラなど、エリザベス女王杯をハナから捨ててここを狙いに来た牝馬の存在、そして久々にちょっと狙ってみたいと思う外国場の参戦があったりして、盛り上がりとは別に馬券的に頑張ってみたいと思わせる、混戦ムードの一戦となる予感がしていた。


朝一から3連単を取り、気分よくスタートしたはずの1日。
ところがそこから怒涛の連敗。
8Rでどうにか取り返したものの、流れが読めているとはとても言えなかった。
だが芝は結構上りがかかっているような気がしたし、直線もインをつく馬が上位入選を果たすシーンが目立っていたように思った。


それを踏まえてのジャパンカップの予想。
本命はイラプト
実に2005年、アルカセット以来10年ぶりに外国馬を軸に馬券を買ったのであった。
その心は、33秒台前半の争いにはならなげなこと、直線ではインに拘るはずの外国人ジョッキー、何より状態の良さと本気度。
秋天で成功した、3連複の1頭軸にすることにためらいはなかった。


レースがスタート。
逃げの手に打ったのはカレンミロティック
純粋な逃げ馬じゃないからハイペースにはならない。
消耗戦というよりは、やはり直線でどれだけ脚を使えるかの勝負。
我が本命イラプトは好位置につけていたので、どうにか3着までに入線してくれることを願った。


まず抜け出したのはラブリーデイ
メンバー中随一の瞬発力でアッサリと先頭に立った。
だが、天皇賞の時はそれで正解だったけど、今回は若干距離不安のあった誤魔化しのきかない府中2400m。
抜け切ることは出来ずに脚色は鈍る。
そこに襲い掛かったのは牝馬特有の切れ味を発揮したショウナンパンドラだった。



この馬こそ、エリ女に出ていたら本命になったであろう存在。
秋天からの王道ローテを挑んだってことはよほど自信があったのだろうし、馬の成長力もそれに応えられるほどにまで達していたのか。
ラブリーデイは確かに交わしたが内で出し抜けを図るラストインパクトとほぼ同時の入線となったゴール。
ラストインパクトの方は、最後までビクトリーロードに拘り続けたムーア騎手の執念のファインプレー。
まるでハンデ戦のようなゴール前は、それなりに興奮するものでした。



結局ショウナンパンドラが勝ち、ラストインパクトとのディープインパクト産駒とのワンツーフィニッシュ。
非常に良くある光景。
我が格言である、「ディープ産駒はディープ産駒を連れてくる」そのままの結果となった。
これで馬連馬単ともに万馬券なのだから、外国馬軸の3連複だなんてせこい馬券を買っている場合じゃなかったな。
イラプトは微妙すぎる6着であった。


勝ち戻る人馬。



池添騎手の大舞台での強さは特筆したものがあるね。
そしてショウナンパンドラ
宝塚記念での好走時も驚いたけど、一気に王道路線のトップに台頭してきたね。
秋華賞を勝ったころまでは軽い馬場の京都専門機だと思っていたけど、もうそういう次元を超えて、どんな舞台でも男馬とやりあえるレベルに達したかな。
まだまだ牝馬の時代は続くのですね。
ディープ産駒は男勝りの牝馬がとにかく良く出ますわ。


こうして朝4時半からの長い戦いは終わった。
今年の東京開催ラストDayを飾ることが出来ずにがっかりだ。
おそらく年内で最後に勝負できるのは有馬記念を残すのみ。
そうそう、その有馬記念でラストランを迎える希代の癖馬ゴールドシップ
今日は激レアな素顔を晒しての出走だったけど、本当に真っ白になってしまったね。




今日はパドック、返し馬、ゲートと一貫して大人しく、この馬らしさのかけらもなかったのも確か。
むしろこれだと逆に気持ちが入ってなかったんじゃないかと思うぐらい。
まったく読めない馬だけに、ラストランでどんなことが起きるのか、楽しみでもあり怖くもある。
ゴールドシップ劇場を見れるのもあと1回か。
師走の中山で会いましょう。

天皇賞・秋観戦記

絶好のラブリーデイとなった日曜日、秋天観戦に東京競馬場へ出向きました。
朝5時起きの8時開門。
ダッシュは今回は絶好ポジション確保とはいかなかったものの、まぁ及第点。
暖かな陽射しを浴びての快適な観戦となりました。


この秋3度目の現場。
ノーホーラ→ヒモ抜け祭り・・・とここまで来ているので、
叩き3戦目となる今回は好結果を出したかった。
まずは土曜日。アルテミスステークスのみ参戦。
まぁね、この時期の2歳牝馬の重賞ですから。難しいっすよ。
デンコウアンジュ?なにそれ、つおい?って感じですよ。



さすがに12番人気を探り当てるのは厳しいわい。
メイショウサムソン産駒はこれが重賞初勝利。
ここのところようやく結果を出す産駒が出始めているのでとりあえずよかったね。
田辺騎手、してやったりだろうなぁ。


そして日曜日。
最初の的中は新馬戦。最近新馬戦がよく当たる気がする。
データが少ない分、人気も曖昧で、え、これでそんなにつくの?って事もよくある。
本日のもまさにそれ。圧倒的1番人気が頭なのに3連単は62倍もついた。
これを捕獲できたのでその後のレースは余裕を持って参加することが出来た。
ちなみにこの日の新馬戦2鞍は、どちらも素質ありそうな馬が勝利したので写真を載せておこう。
未来の重賞ウィナーはいるかな?


4R勝利キングカメハメハ産駒ルフォールベルーフの妹。


5R勝利ブラックプラチナムステイゴールド産駒。近親ラブリーデイ


そんなこんなでメインの天皇賞
まだ浮きがあったので、ここで勝利を確定づけたい。
今年の秋天は人気を2分する2頭がいた。


毎日王冠の覇者エイシンヒカリ


京都大賞典の覇者ラブリーデイ


秋天の王道ステップを完勝したこの2頭が人気するのは当たり前。
前者は高勝率を誇るまだ底が知れない存在。
後者は今年に入って急激に力をつけてきた馬。
甲乙つけがたいが、GIでの実績がある分ラブリーデイが1番人気になった。


だが私の本命はそのどちらでもなく、イスラボニータでした。


相変わらずしなやかなフォームの返し馬。
去年のこのレースの1番人気でっせ?
ジェンティルドンナちゃんと死闘を演じての3着でっせ?
6番人気単勝11倍は美味しすぎでしょ、よだれジュルジュル・・・。
だが、ここでいつものように欲張って3連単勝負しなかったことが運命を分けた。
買ったのはイスラボニータ1頭軸の3連複ながし。
相手は差し馬のみ。
この日の馬場傾向からして、逃げ切りは不可能とみてエイシンヒカリはオミット。
本来嫌うはずの外枠の差し馬をチョイスしたのであった。


レースがスタート。
なんと逃げるとされていたエイシンヒカリがハナに立てない!?
先手を主張したのはまさかのクラレント
マイルが主戦場だった馬だけに、スピードが中距離馬とは違ったか。
それにしても意外な展開にどよめきが沸いた。
誰だクラレントの乗り役は・・・また田辺か。
12番人気で勝ったり、意外過ぎる逃げ打ったり、今週末はいろいろやってくれるなぁ。
勝負事で空気なんて読んでられないってか。
レースは生き物。決めつけはよくないなと改めて思う次第だ。


ただエイシンヒカリは2番手でもかかることなくいい感じで進めていたので、むしろ新味出るか?と直線向くまではドキドキしていたが、そうそうに飲み込まれてしまった。
やっぱりこの辺がGIでのキャリア不足を露呈した感じかな。
そんなエイシンヒカリをあっさり交わしていったのがラブリーデイ
一見先頭に立つのが早すぎるぐらいだったが、最後まで止まらずに完勝を決めた。



この馬、本当に強くなったな。
今年に入っての一気の本格化だものなぁ。
思えば今年最初の遠征がキズナの復帰戦だった京都記念
あの時勝ったのがラブリーデイで、その時はフロックかと思った。
だが、あれが覚醒の時だったのかもしれないな。


鞍上浜中騎手はしてやったりだろうな。
なんたって川田の騎乗停止で巡ってきた美味しすぎるチャンス。
きっちりモノにするあたり、乗れている証拠。
浜中時代の到来か。



ところでラブリーデイが完勝を決める中、私の関心は3着争い。
いやイスラボニータが来てたけど、なんかショウナンパンドラの勢いの方がよかったからさ・・・。
イスラ3着なら、2着のステファノスは買い目にあるので大勝利。
リプレイを見ながらドキドキしてその時をまった。
そして結果は・・・イスラボニータが3着。
3連複大的中。いやぁ、3連単じゃなくて3連複にしておいてよかった。
厚めに買っておいたので配当がさらに気になったけど、なんと248倍もついてるし。
これも意外な人気の盲点だったように思える。
ステファノスが人気なかったんだね。愛読紙東スポ本紙の本命だよ。


こうして大勝利で1日を終えた。
フクラムサイフをさすりながら、残り2戦となった今年の参戦予定レースに思いを馳せ、ラブリーデイ東京競馬場を後にするのだった。
次回遠征はジャパンカップ