毎日王冠観戦記
3連休の中、先週に引き続いて競馬場へ行ってきました。
府中はダービー以来だけど、やっぱりこの競馬場が一番快適♪
今日はG2毎日王冠という事で、GIじゃない日の参戦だけど、
豪華メンバーが揃っていたので念のために6時起きして開門ダッシュ。
私のベストポジションに無事陣取り、先週のリベンジを目指します。
今日最初の当たりは苦手の新馬戦。
ここで3連単80倍を取り、心にゆとりを持って観戦することができました。
しかし、結論から言うとこれが最初で最後の当たりになってしまうのです。
だからと言って、先週みたいにまったくダメだったというわけではなく、軸馬はやたらと来たのです。
今日は全12R買って、そのうち9Rで軸馬が連対しました。
それなのに、ぜーんぶヒモ抜け・・・(涙)。
調子がいいんだか、悪いんだかさっぱりわからない。
むしろ9R分も軸馬が来ていながら全然取れないなんて、どんだけ馬券下手なんだって話ですね・・・。
今日はもうそういう日なんだと半ばあきらめ、毎日王冠を迎えた。
当然浮きはとうに溶けている。
ちなみにここの本命はディサイファ。
もうお分かりですね、ここでも軸馬は連対しました。
だが、3連単の頭固定だったわけで・・・。
もし、差し切っていれば的中大団円。
人気薄ダノンシャークが3着に来ていればなお万々歳。
だが、肝心のディサイファが1着になれなければまったく意味がない。
もう笑うしかなかった。
そんなレースを見事勝利したのはエイシンヒカリ。
オッズが示す通り混戦模様だったが、完勝と言える逃げ切り勝ちだった。
だいぶ常識にかかる走りをするようになってきたし、4歳秋にして充実期を迎えた。
逃げという単純明快な戦法でこれで9戦8勝という、なかなか珍しいほどの勝率の高さ。
人気が出るのも当然だな。
一度底を見せかけたが、武豊騎手にスイッチして再び軌道に乗ったエイシンヒカリ。
鞍上の芸術的なラップ構成もあって、スタートさえ決まれば安心してみてられる。
ただ、この馬もう8勝もしているのに、未だ頭で買ったことないんだよね。
いつか捕まる、いつか捕まると思いながら、今日のこの超G2まで来ちゃった。
次はいよいよGI挑戦。
だが秋の天皇賞は、逃げ切るのは至難。
あのダイワスカーレットでも逃げ切れなかった。
近年では夏に快速連発で重賞3連勝し2番人気で挑戦したトウケイヘイローも、府中2000mでは沈んだ。
裏街道から成り上がってきたエイシンヒカリだけど、もし次も通過できるようなら、遅まきながら本当のスターになれるのかもしれないね。
次回遠征予定はその秋天です。
スプリンターズS観戦記
しばらく競馬場から離れていた私。
実に日本ダービー以来に競馬場へ出向いてみました。
スプリンターズSは去年新潟開催の時にも出向いたが、
中山で施行されるものを観戦に行くのはトロットスターが勝った2001年以来だから実に14年ぶりとなる。
そんな久々の中山競馬場。
久しぶりに行った開門ダッシュ。我が足は衰えてなくてホッとした。
絶好位での観戦となった。
あとは馬券が当たればいう事はない。
と、こう書いたという事はもう答えがわかったようなものだが、
どうも久々だったせいもあるのかもしれないけど、当り馬券の買い方を忘れてしまったのだ。
買えども、買えども、本命馬はやってこない。
焦って3連単ばかり買って取り返そうとするものだから、余計にドツボに嵌る有様。
うーん、ブランクが長すぎたか・・・。
そんな中、競馬写真の撮影も久々に行った。
こちらは特に何の問題もなくできたのでホッとする。
こちらは新馬勝ちしたマツリダバッハ。
エイシンフラッシュの半弟にしてディープインパクト産駒。
それなのにあまり人気してなかったのが不思議なくらい。
競馬ぶりもインでジッとして抜け出してくるという中山のお手本みたいな好内容。
ディープ産駒で中山がこれだけうまくこなせれば将来性も高いと思う。
写真撮影はいいのだが、馬券は困ったもの。
スプリンターズSは一発逆転狙いで穴狙い。
コパノリチャードがデムーロ騎乗で20倍以上ついていたので、これを1頭軸にした3連複を購入。
なんとか3着まで来てくれ・・・。
そんな願いは無残に砕かれる。
コパノリチャードは直線向いた時は余力なく、鞍上の手が動く場面もなく、ただズルズルと後退していってしまった。
あれだけ何も出来ずに終わるとは状態面に問題あったとしか思えない。
新聞のコメントには調子は上向きとか書いてあったのに、嘘八百もいいところだ。
レースは最終的に1番人気になったストレイトガールが外からグイッと伸びた。
ヴィクトリアマイルも強かったけど、本来はスプリントでのし上がってきた馬。
この舞台でGIを勝てたことは競走生活の集大成になったのではないか。
強かった。混戦でもなんでもなかった。
ただ6歳牝馬にこんなにアッサリ完勝を許してしまう短距離路線は相変わらず暗い。
ちょっと強い香港馬が来たら太刀打ちはできまいて。
そしてもっと暗いのは我が馬券成績。
なんとハズレもハズれたりのノーホーラ。
久々の現場でのこの仕打ち。相変わらず中山は私に厳しかった。
ええい、これは久々ゆえの凡走だ!
ここを一回使ったことで必ず変わり身があるはずだ!
スプリンターズSは急遽の参戦だった。
本来、秋の始動で定めていたのは来週の毎日王冠。
行く予定は変わらないので、そこでリベンジと行きたい。
でもまぁ久々の競馬場そのものは大変気持ちが良かったですね。
夏恒例・牧場見学2015
日本ダービー以来現場から離れてる私。
しかし毎年恒例となっている北海道旅行および牧場見学は今年も敢行してきました。
今年は2か所行くことが出来たので、少し紹介してみたいと思います。
懐かしいあの馬たちにも会うことが出来ましたよ。
まずは日高地方にあるレックススタッド。
ここにはかつて社台で繋養されていた名馬達が多く流れてきています。
そんな中でどうしても会いたかった馬がいたのです。
見学希望の受け付けを済ませに案内所へ行くと、今日は気温が高くアブが発生するため放牧はせず、厩舎内での見学になるとのこと。
せっかくだから広い放牧地にいる馬を見たかったけど、好意で見学させていただけるのだから贅沢は言えません。
さっそく厩舎周りを。
まず最初に目に飛び込んできたのは、まだ記憶に新しいこの馬。
ここで繋養されていたんですねぇ。
京都競馬場がとにかく得意で、武豊騎手のGI100勝目を飾ったのがこの馬でした。
ここでの一番のお目当ては2002年の日本ダービー馬のこのお方。
あのダービー以来だから実に13年ぶりのご対面!
当時競馬場では鋭い目つきと近寄りがたい気合が溢れた馬だったけど、今ではこんなに穏やかな表情になっていました。
何と言ってもウオッカを送り出したことが最大の功績。
願わくば牡馬からもGI馬を出してブライアンズタイム系を存続させてほしいんだけど・・・。
ロゴタイプを出して俄かに注目されだしたローエングリン。
産駒数はそんなに多くないけど、好馬体、好スピードを誇った自身の遺伝子は確実に子孫に伝えるみたいですね。
去年は函館競馬場のお披露目でも会えた馬ですねぇ。
そろそろ高齢になって種馬としての残り時間は少ないのかもしれないけど、ブエナビスタの夢再び、もう一仕事期待しちゃいます。
海外の名馬もまだまだ健在のようです。
時たま大物を出す種牡馬で、貴重なダンシングブレーヴ系。
本当に鼻づらが白い!
今年の安田記念をモーリスが制して、これから人気も殺到するはずのスクリーンヒーロー。
続いて行って欲しい系統の馬ですよねぇ。
その他、マツリダゴッホやショウナンカンプ、シルポートなんかもいましたよ。
日高地方を後にして向かったのは毎年行っているあの場所です。
こっちには今をときめくレジェンド種牡馬たちが多くいます。
この日は放牧デーで、いろいろと見れました。
移動の激しい大スタリオンだけにこれはちょっと意外だったんだけど、結構長いところここに繋養されてますよね。
やはりアグネスタキオンの貴重な後継だからでしょうか。
ちなみに後ろに写っている白いケツはクロフネのです(笑)。
多くの見学者を集めていたのが新米種牡馬の世界のジャスタウェイ。
つい最近まで競馬場で見ていた気がするのに。
奥手の馬だったし、産駒も焦らずに期待したいですね。
名馬の宝庫において、今でも変わらぬ一番人気はやっぱりディープ。
この日は放牧されていたのだけど、ディープのみ途中放牧切り上げで、展示サービスに変更してくれました。
おかげでレジェンドホースを至近距離で見学できました。
武豊騎手がほれ込み、他の馬とは明らかに乗った感覚が違ったというディープの背中。
それを真上から眺めることもできたのです。
綺麗な背中だったなぁ。
今でも均整のとれた馬体からは三冠馬オーラが漂っていた気がします。
ざっと振り返った今年の牧場見学。いかがでしたか。
現役時代競馬場で見てきた馬たちが種牡馬として第2の馬生を送っている姿を見るのは、ファンとして本当に嬉しく楽しいですね。
次回現場復帰は10月の毎日王冠を予定しています。
もうしばらく放牧は続くのぢゃ!
東京優駿観戦記
今年で14年連続の現地観戦となる日本ダービー。
去年より1時間早い朝の4時起きで競馬場へ乗り込みました。
しかしこの時間帯ですでに過去にないほどの後ろのポジション。
正直、この位置ではスタンドを取るのは厳しいかと思われたが、ギリギリ、一番端っこの足かけ席をゲットすることができました。
ゴールからは結構遠いが、この状況では御の字だった。
当初は雨予報もあったダービーDay。
ところがこの日はピーカンそのもので、気温も高くまさに絶好のダービー日和。
どの馬も不利のない熱戦が期待できた。
朝から立て続けに馬券も当たり、気持ちよく1日が過ぎていく。
しかし午後に入り、陽射しが直射するようになると状況は一転する。
暑さで何もしなくても汗がダラダラと流れ落ち、皮膚はヒリヒリと痛む。
快適さから程遠くなった状況で、午前中あれほど調子のよかった馬券成績も下降を辿って行くのだった。
そして淡々と時間は過ぎ、あっという間にメインレースの時間となる。
今年のダービーDayは結構粛々と進んでいった気がする。
混雑でパドックは見に行けないので自分の直感に頼る。
皐月賞で本命にしたドゥラメンテが強いのは百も承知。
だが荒れ狂う気性難で、このギャラリーの中のスタンド前発走で引っかからないか。
その一抹の不安点をついて、今年のダービーの本命は別の馬に託すことにした。
その馬は競馬ぶりが優等生なリアルスティール。
間違いなく中山より東京が向くタイプ。
そろそろ福永がダービーを勝つ頃だろう、と。
7枠の2強を中心に3連単を購入した。
レースがスタートした。
大歓声の中の1周目。ドゥラメンテはどうだ?
おお、折り合っているじゃないか。位置取りも案外前目。
一方で我が本命馬は・・・アチャー。
首を上げ、かかるそぶりを見せるリアルスティール。
思い描いていたのとは対照的な姿をさらけ出す2頭を見て、
もうこの時点で勝敗は決したようなもんだと即座に諦めた。
何かミスをして勝てるほどダービーは甘くない。
そして4コーナーを回って直線。
中段からスイスイと抜け出してくるサンデーレーシングの勝負服。
当然リアルスティールじゃない。大本命馬だ。
一頭だけ違う伸び方でアッサリと先頭に。
そのあまりにも皐月賞とは対照的な正攻法の競馬に、早くも勝利を確信。
安心してドゥラメンテのみを追いかけて写真撮影。
ゴールに飛び込む瞬間はなかなか撮れなかったけど、今年は大成功。
それもこれも、安心すぎる勝ち方を見せつけてくれたドゥラメンテのお陰様だ。
その勝ちタイム2.23.2はあのディープインパクト、そして自身の父であるキングカメハメハの持つダービーレコードを塗り替えるもの。
もう見事と言うほかない。
勝ち戻る人馬。これこそが至福のひと時。
レース自体綺麗でなんの不利もない素晴らしいもの。
惜しみない拍手が送られたのであった。
JRA所属騎手となりいきなりダービーを勝ったミルコ・デムーロ。
あの決断が正しかったことを自ら証明してみせた。
本当にすごいことだと思う。
そしてドゥラメンテ。
名前の通りの荒々しさは影をひそめての完勝。
綺麗すぎた分、皐月賞よりはインパクトは薄かったが、安定感が増したその姿はさらなる活躍を十分予感させてくれるものだ。
この馬が果たして秋にどんな進路を辿るのか大変興味深い。
たぶん馬主的に凱旋門賞路線に向かうんだと思うが。
2冠馬が怪我とかの理由じゃなく菊花賞に向かわなかったことってあったっけ?
その動向が大変気になります。
我が本命のリアルスティールは4着だった。
ドゥラ1着、リアル3着づけの馬券も押えで持っていたので、どうにか3着までは来て欲しかったんだが・・・。
かかったにせよ、思ったより伸びなかったのは若干距離が長いのかな。
それにしてもこれほどの有力馬でも勝てないとなると、福永ジョッキー、ダービーには余程縁がないと見える。
ダービーの馬券を外すとホントへこむのよね・・・。
そんな私の荒んだ心を癒してくれたのは、プレゼンターで来ていたこのかわい子ちゃんだったのでした。
デムーロ、手っ、手っ!
ダービー敗戦ショックはあったが、このままでは終われない。
11Rを本線的中し、それをそのまま目黒記念に転がした。
本命はダービーでもしぶとくインを捌き2着に好走した岩田が駆るアドマイヤスピカ。
勝負師の尊厳を賭けたラスト勝負、いざ!
・・・終わった、何もかも。
ヒットザターゲットはさんざんGIで揉まれてきた実力馬。
ハンデG2ならこれくらい走ってもおかしくないよな・・・。
こうして無残に散った今年のダービーDay。
それなのにこの充実感はなんだろう。
だって楽しかったんだもの。1日本当に楽しかった。
これがダービーDayの独特の雰囲気なんだなぁ。
また来週から新しい1年が始まる。
来年こそはダービーもスカッと当てて、真の意味で最高の1日にしたい。
当然、15年連続参戦はさせていただきます!
次回遠征予定は今のところ未定です。
ヴィクトリアマイル観戦記
新緑の府中に半年ぶりに参戦。
今年もヴィクトリアマイルを観戦してきました。
GIの中では比較的穏やかな開門ダッシュとなるヴィクトリアマイル。
6時起きでは早すぎるくらいで、8時50分の開門でも十分間に合うくらい。
結果、楽々とベストポジションに腰を落ち着けることが出来ました。
ダービーもこうならいいのに・・・。
最近馬券の調子が悪い私だけど、府中は通年そこそこの成績。
半年ぶりとはいえ、負けるつもりはなかった。
そしてまさにそこそこの成績を残しつつメインを迎えたのである。
ちなみにメインの結果は関係なく若干の浮き程度。
どうせなら完勝して帰りたい。
パドックを見に行った。
と言っても確認だけだ。本命は既に決まっていた。
ディアデラマドレである。
母ディアデラノビア譲りの、それ以上の末脚は驚異。
前走の上りは31.9!?
新潟の直線じゃあるまいし、そんな異常な数字を叩き出せる脚があるならば、差しの決まる今日の府中ならぶっこ抜けるはず。
問題はマイルは1ハロン短いこと。
前半ついて行けなければ、鬼脚をもってしても届かないかも。
スタートとペースがうまくかみ合ってくれることを願った。
返し馬でも落ち着いていい雰囲気。
これなら出遅れないんじゃないかなぁ。
一方、ここで断然評価をされていたヌーヴォレコルト。
確かに強い牝馬だが、最強女王クラスと比較すると疑問符。
マイルの切れ味勝負が向くとも思えず、評価は下げた。
馬券はディアデラマドレ1着付けの3連単でさぁ勝負。
スタート。
あちゃー、やっぱ出遅れたー!
結局今回も行き脚はつかなかった。
少しずつポジションは押し上げたけど、さぁ届くのか。
流れは早めに見えたが、直線を向いてもまだ縦長の嫌な展開。
こうなってくると、ペースが速くてもなかなか後ろからでは届かないもの。
直線半ばでは、ほぼ前の馬が残ることは決定的と思われた。
そんな中で先に抜け出したのがケイアイエレガント。
脚色から残るのではと思った。
しかしその瞬間、ぐいっと抜け出した馬が一頭。
ストレイトガールだった。
悲願のGI勝利を鮮やかに決めて見せた。
ストレイトガールかぁ。
確かに去年は見せ場十分だったし、高松宮記念は道悪が全てだった。
十分狙える馬だったけど、今回は盲点に入ってたなぁ。
結局NHKマイルCもそうだったけど、GIでは極端な追い込みは決まりづらく、好意差しこそがベストな脚質。
ディアデラマドレみたいな馬ではなかなか嵌りはしない。
いや、馬群を縫って凄い脚で伸びてはいたんだけどね・・・。
そんなことよりも3着に18番人気のミナレットが逃げ粘って、3連単は2000万馬券。
もう笑うしかない。
穴男江田照男の真骨頂を見た。ほんとこの男は時々やってくれる。
ヌーヴォレコルトはなんとも微妙な着順の6着。
懸念通りの切れ負け。むしろ宝塚記念とかの方がいいかも。
結局、メインはしっかりと外し、微増の収支で家路につきました。
穴を狙うなら追い込みよりも前の馬を狙え、それはもはや現代競馬の常識なのかもしれない、そんなことを思った今年のヴィクトリアマイルでした。
次回遠征は再来週の聖戦です。
天皇賞・春観戦記
今年も春天観戦にGWでごった返す京都へ行ってまいりました。
例年通り5時起きで競馬場へ乗り込み、激しい開門ダッシュの末ほぼ予定通りの場所を確保。
とはいえ、京都の開門ダッシュは本当にキツイ・・・。
新緑広がる京都競馬場。
気分よく競馬観戦ができ、馬券も好調・・・のはずなのだが。
ここの所の不調がこの日も続き、なかなか上向く気配がない。
ノーホーラでこそないものの、勝たなければ意味がない。
メインの春天はオッズも割れ、取れれば逆転がかなう。
真剣に予想した。
パドック。格上2頭の状態をチェック。
ゴールドシップはパドックでは大人しい。
やる気があるのかないのかよくわからん馬である。
1番人気キズナは時折尻っぱねをするなど気合十分。
馬体も太め残りだった今年初戦からだいぶスッキリして、ようやくベストか。
さすがにGIに出てくるだけあってどの馬もピカピカの馬体。
その中から本命を選び出すのは難しかったけど、一番この舞台で凡走が考えづらいと思えたサウンズオブアースを本命にすることにした。
菊花賞の時はお世話になった馬。高速決着もいいだろう。
3連複1頭軸で勝負。
ファンファーレが鳴り枠入りが始まる。
と、ここで一頭目立つ馬が枠入りをごねだした。
ゴールドシップだ。
こりゃ出遅れフラグ立ちまくりですやん・・・と苦笑い。
案の定スタートは決まらず、押しても上がれず道中は最後方から。
ただ1周目ホームストレッチに入る頃には、鞍上横山典弘がわざと馬群から離して走らせたため、馬の気分がよくなりスーッとポジションを上げていけた。
終わってみればここがポイントだったと思う。
一方キズナは我が道を行くシンガリ。
この日の芝も前が一切止まらず、鞍上武豊騎手もそれを活かした騎乗でこの日2勝を挙げていたが、キズナに関しては信頼の定位置を選択。
後は追い込み切れるかどうかだけだ。
馬券では軸にしなかったけど、勝って欲しい馬ではあったのでその動向を注目していたけど。
直線入っていつもなら唸るような加速を見せるキズナが伸びる気配がない。
やはり高速馬場じゃ無理なのか。
いや、これはむしろ馬場というより距離なのか。
その一方で、もう一頭の雄ゴールドシップは向こう上面から鞭をビシバシ入れられ、勝負どころでは好位まで進出。
こうなるとこの馬のパターン。
自ら流れを作りスタミナ勝負に持ち込んだ。
自分のパターンに持ち込めたら後ろから差されたことのない馬。
苦手とされた京都競馬場でも、持ち味のロングスパートが久々に決まった。
正直枠番発表で最内と聞いたときは馬群で包まれ走る気をなくすと思っていたので、これほど鮮やかに決められると白旗をあげるしかない。
大外からただ一頭突っ込んできたフェイムゲームを首差しのぎ、3度目の正直でついに春の盾を手にした。
脱帽の勝利である。
これほど破天荒な馬は見たことがない。
本当に走り時がわからない。
枠入りを嫌がったシーンから誰がこんな鮮やかな勝利を予想できたか。
本当にサッパリわからない。
スタンドを拝む横山典弘騎手。
これはスタートが遅れたことへの詫びか。
それにしても見事な手綱さばきだった。
ゴールドシップをこの長丁場で操りきれたのだからさぞかし気持ちいいだろうな。
ところで我が軸馬サウンズオブアースは馬群に沈み9着。
キズナは初めて掲示板を外す7着。
サウンズの方はキャリア不足で片づけられそうだけど、キズナはどうしたことか。
追い込み馬に厳しい馬場にしてもフェイムゲームは伸びたし、距離が長いと言っても去年は見せ場はあった。
どうも故障してしまったことで、肉体面よりも精神面に問題が生じているんじゃないかなぁ。
だとすればいったん立て直した方がいいかもしれないな。
もう一度復活して欲しいんだけどねぇ。
ゴールドシップは宝塚記念3連覇を目指す。
それがいかに困難なことかは、同じ立場で今年春天の舞台に立つことさえ叶わなかったフェノーメノが物語っている。
一見ベストな舞台に思えてアレ?って走りをしかねない、そんなゴールドシップだけに予断は許さないね。
まぁだから人気があるんだろうけどね。
次回遠征予定はヴィクトリアマイル。
ほんと、ここらで馬券の調子上げていかないと。
皐月賞観戦記
今年も皐月賞を観戦に中山競馬場へ出向いた。
今年は朝5時半起きで競馬場入り。
開門ダッシュの結果、ほぼお目当て通りの場所を確保。
ここの所2回連続で遠征ノーホーラという屈辱を味わった私。
この日は第2Rで3連単を的中し、長い長いトンネルから脱出することが出来た。
50倍ほどついたので、安心して1日を楽しめそうな感じがした。
5Rまでにもう一つ取り、今日はほぼ負けないだろうという予感がこの時はあった。
ところが午後に入るとパタッと当たりが止まり、気が付けばメインレース。
皐月賞の結果次第で本日の勝敗が決する。
が、今年の皐月賞、来る前から本命はすでに決めていた。
余計な先入観を持たないように今回はパドックをスルー。
返し馬だけチェックした。
そんな本命馬はドゥラメンテ。
難しいのは気性の荒さによる折り合いだけで、能力はずば抜けたものがあると思った。
共同通信杯で負けたのはそのまま鞍上の力量の差によるもので、乗り替わりでデムーロが騎乗するなら買わない理由はない。
3連単の頭固定。
相手は悩んだけど、トライアルではスプリングSの方がレベルが上とみてリアルスティール。
ただ、展開に恵まれたキタサンブラックは今回は一銭もいらんと軽視してしまったのが運のつき。
改めて見るといい馬ですよ、この馬。
サトノクラウンは血統的に正直半信半疑。
2歳王者がオッズ的に舐められすぎだったのでダノンプラチナも買う。
馬券はドゥラメンテ−リアルスティール固定で、相手にサトノクラウン、ダノンプラチナ、ブライトエンブレム、ベルーフの4点で勝負。
レースはまずまず流れ、先週の桜花賞のような味気ない結果にはならなそうだった。
我が本命ドゥラメンテは殊の外後方にいて心配だったけど、課題の折り合いは完璧でこれならと期待を抱けた。
インコースをスルスルと上がって行き、4コーナーでは射程圏に。
あとはうまく外に出せれば・・・。
うまく・・・うま・・・おおおーい!!
まさかの大膨れをかますドゥラメンテ。
この時点で、はい終了、さよなら〜って感じだったし、
実際完璧なレースをしてアッサリ抜け出していたリアルスティールの完勝だと思った。
だが、カメラのファインダーに突如飛び込んできた別のサンデーレーシングの勝負服。
まさかのドゥラメンテのあそこからの巻き返し。
後からVTRを見て度肝を抜かれたね。
なんだあの凄まじい瞬発力は。
次元が違うとはまさにこのこと。数年に一度の衝撃の伸びだ。
鞍上ミルコ・デムーロも、あの失態からここまで突き抜けるとは予想だに出来なかったに違いない、さかんに首を振っていた。
早くも勝利を確信し、早々にガッツポーズ。
そして。
「I'm 4 times champion!」
ホーストばりに、皐月賞歴代単独最多の4勝目を高らかにアピール。
まぁこのことで後で採決委員に相当お灸を据えられたらしいけどね。
確かに4コーナーのあれは、鞍上の過失とは言い切れないが、諸刃の剣になりかねないほど気性難であることもまた明らかになった。
とはいえ、そこに至るまでのプロセスは完璧だったし、乗り変わり効果というものがはっきりと表れた結果となった。
前任者の石橋脩も悪い騎手じゃないけど、これほどの力のある馬に乗ったことないだろうし、経験の差がモロに出た格好。
共同通信杯で結果を出せず手放すことになったのは本当にもったいなかったね。
馬も騎手も、実力の差がありすぎた。
さて、もともと東京で強かったドゥラメンテ。
ダービーに向けては能力的にはなんら不安はなく、最有力なのは間違いない。
あとは距離延長とさらなる大歓声での折り合い面だけか。
逆に優等生のリアルスティールはダービーの舞台で本領発揮になるのは間違いない。
あと個人的にはこの馬はもう少し溜める乗り方が合うと思う。
他の馬は正直差をあけられたかなという印象。
キタサンブラックが予想以上に強いってことも判明したけど、それでも勝ち負けまではどうかな。
そうそう、キタサンブラックが3着に残り、馬券は大外れ。
もう少しでブライトエンブレムが届いたんだがねぇ。
まぁ今日はニューヒーローの誕生を生で目撃できて、それで十分ですよ。
亡くなったアドマイヤグルーヴは現役時代好きだったので、最後の最後に孝行息子が現れたことが何よりも嬉しいです。
馬券成績はノーホーラこそ防いだがそれでも負けは負け。
結局春の中山は3戦1勝で負け越しました・・・。
次に中山に来るのは・・・え?有馬?
次回遠征予定は天皇賞・春。