WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

東京優駿観戦記

今年で14年連続の現地観戦となる日本ダービー
去年より1時間早い朝の4時起きで競馬場へ乗り込みました。
しかしこの時間帯ですでに過去にないほどの後ろのポジション。
正直、この位置ではスタンドを取るのは厳しいかと思われたが、ギリギリ、一番端っこの足かけ席をゲットすることができました。
ゴールからは結構遠いが、この状況では御の字だった。


当初は雨予報もあったダービーDay。
ところがこの日はピーカンそのもので、気温も高くまさに絶好のダービー日和。
どの馬も不利のない熱戦が期待できた。
朝から立て続けに馬券も当たり、気持ちよく1日が過ぎていく。
しかし午後に入り、陽射しが直射するようになると状況は一転する。
暑さで何もしなくても汗がダラダラと流れ落ち、皮膚はヒリヒリと痛む。
快適さから程遠くなった状況で、午前中あれほど調子のよかった馬券成績も下降を辿って行くのだった。


そして淡々と時間は過ぎ、あっという間にメインレースの時間となる。
今年のダービーDayは結構粛々と進んでいった気がする。
混雑でパドックは見に行けないので自分の直感に頼る。
皐月賞で本命にしたドゥラメンテが強いのは百も承知。
だが荒れ狂う気性難で、このギャラリーの中のスタンド前発走で引っかからないか。
その一抹の不安点をついて、今年のダービーの本命は別の馬に託すことにした。
その馬は競馬ぶりが優等生なリアルスティール
間違いなく中山より東京が向くタイプ。
そろそろ福永がダービーを勝つ頃だろう、と。
7枠の2強を中心に3連単を購入した。


レースがスタートした。
大歓声の中の1周目。ドゥラメンテはどうだ?
おお、折り合っているじゃないか。位置取りも案外前目。
一方で我が本命馬は・・・アチャー。



首を上げ、かかるそぶりを見せるリアルスティール
思い描いていたのとは対照的な姿をさらけ出す2頭を見て、
もうこの時点で勝敗は決したようなもんだと即座に諦めた。
何かミスをして勝てるほどダービーは甘くない。
そして4コーナーを回って直線。
中段からスイスイと抜け出してくるサンデーレーシングの勝負服。
当然リアルスティールじゃない。大本命馬だ。



一頭だけ違う伸び方でアッサリと先頭に。
そのあまりにも皐月賞とは対照的な正攻法の競馬に、早くも勝利を確信。
安心してドゥラメンテのみを追いかけて写真撮影。



ゴールに飛び込む瞬間はなかなか撮れなかったけど、今年は大成功。
それもこれも、安心すぎる勝ち方を見せつけてくれたドゥラメンテのお陰様だ。
その勝ちタイム2.23.2はあのディープインパクト、そして自身の父であるキングカメハメハの持つダービーレコードを塗り替えるもの。
もう見事と言うほかない。



勝ち戻る人馬。これこそが至福のひと時。
レース自体綺麗でなんの不利もない素晴らしいもの。
惜しみない拍手が送られたのであった。



JRA所属騎手となりいきなりダービーを勝ったミルコ・デムーロ
あの決断が正しかったことを自ら証明してみせた。
本当にすごいことだと思う。
そしてドゥラメンテ
名前の通りの荒々しさは影をひそめての完勝。
綺麗すぎた分、皐月賞よりはインパクトは薄かったが、安定感が増したその姿はさらなる活躍を十分予感させてくれるものだ。
この馬が果たして秋にどんな進路を辿るのか大変興味深い。
たぶん馬主的に凱旋門賞路線に向かうんだと思うが。
2冠馬が怪我とかの理由じゃなく菊花賞に向かわなかったことってあったっけ?
その動向が大変気になります。



我が本命のリアルスティールは4着だった。
ドゥラ1着、リアル3着づけの馬券も押えで持っていたので、どうにか3着までは来て欲しかったんだが・・・。
かかったにせよ、思ったより伸びなかったのは若干距離が長いのかな。
それにしてもこれほどの有力馬でも勝てないとなると、福永ジョッキー、ダービーには余程縁がないと見える。
ダービーの馬券を外すとホントへこむのよね・・・。



そんな私の荒んだ心を癒してくれたのは、プレゼンターで来ていたこのかわい子ちゃんだったのでした。



デムーロ、手っ、手っ!


ダービー敗戦ショックはあったが、このままでは終われない。
11Rを本線的中し、それをそのまま目黒記念に転がした。
本命はダービーでもしぶとくインを捌き2着に好走した岩田が駆るアドマイヤスピカ。
勝負師の尊厳を賭けたラスト勝負、いざ!



・・・終わった、何もかも。
ヒットザターゲットはさんざんGIで揉まれてきた実力馬。
ハンデG2ならこれくらい走ってもおかしくないよな・・・。


こうして無残に散った今年のダービーDay。
それなのにこの充実感はなんだろう。
だって楽しかったんだもの。1日本当に楽しかった。
これがダービーDayの独特の雰囲気なんだなぁ。
また来週から新しい1年が始まる。
来年こそはダービーもスカッと当てて、真の意味で最高の1日にしたい。
当然、15年連続参戦はさせていただきます!


次回遠征予定は今のところ未定です。