WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

ジャパンカップ観戦記

今年で15年連続となるジャパンCの現地観戦。
今年はJCの割にはメンバーがそれほど揃わなかった印象だが、
万全を期しての朝4時半起きで競馬場に出撃。
7時50分の開門ダッシュの結果、狙っていた場所に腰を落ち着けることができました。


今年のJCは3歳牡馬のクラシックホースの参戦が皆無という事が盛り上げを欠ける最大の要因になっていたのだと思う。
入場人員もJCとしてはかなり少なく、快適な反面寂しさも大きかった。
その代り牝馬2冠のミッキークイーンや、ショウナンパンドラなど、エリザベス女王杯をハナから捨ててここを狙いに来た牝馬の存在、そして久々にちょっと狙ってみたいと思う外国場の参戦があったりして、盛り上がりとは別に馬券的に頑張ってみたいと思わせる、混戦ムードの一戦となる予感がしていた。


朝一から3連単を取り、気分よくスタートしたはずの1日。
ところがそこから怒涛の連敗。
8Rでどうにか取り返したものの、流れが読めているとはとても言えなかった。
だが芝は結構上りがかかっているような気がしたし、直線もインをつく馬が上位入選を果たすシーンが目立っていたように思った。


それを踏まえてのジャパンカップの予想。
本命はイラプト
実に2005年、アルカセット以来10年ぶりに外国馬を軸に馬券を買ったのであった。
その心は、33秒台前半の争いにはならなげなこと、直線ではインに拘るはずの外国人ジョッキー、何より状態の良さと本気度。
秋天で成功した、3連複の1頭軸にすることにためらいはなかった。


レースがスタート。
逃げの手に打ったのはカレンミロティック
純粋な逃げ馬じゃないからハイペースにはならない。
消耗戦というよりは、やはり直線でどれだけ脚を使えるかの勝負。
我が本命イラプトは好位置につけていたので、どうにか3着までに入線してくれることを願った。


まず抜け出したのはラブリーデイ
メンバー中随一の瞬発力でアッサリと先頭に立った。
だが、天皇賞の時はそれで正解だったけど、今回は若干距離不安のあった誤魔化しのきかない府中2400m。
抜け切ることは出来ずに脚色は鈍る。
そこに襲い掛かったのは牝馬特有の切れ味を発揮したショウナンパンドラだった。



この馬こそ、エリ女に出ていたら本命になったであろう存在。
秋天からの王道ローテを挑んだってことはよほど自信があったのだろうし、馬の成長力もそれに応えられるほどにまで達していたのか。
ラブリーデイは確かに交わしたが内で出し抜けを図るラストインパクトとほぼ同時の入線となったゴール。
ラストインパクトの方は、最後までビクトリーロードに拘り続けたムーア騎手の執念のファインプレー。
まるでハンデ戦のようなゴール前は、それなりに興奮するものでした。



結局ショウナンパンドラが勝ち、ラストインパクトとのディープインパクト産駒とのワンツーフィニッシュ。
非常に良くある光景。
我が格言である、「ディープ産駒はディープ産駒を連れてくる」そのままの結果となった。
これで馬連馬単ともに万馬券なのだから、外国馬軸の3連複だなんてせこい馬券を買っている場合じゃなかったな。
イラプトは微妙すぎる6着であった。


勝ち戻る人馬。



池添騎手の大舞台での強さは特筆したものがあるね。
そしてショウナンパンドラ
宝塚記念での好走時も驚いたけど、一気に王道路線のトップに台頭してきたね。
秋華賞を勝ったころまでは軽い馬場の京都専門機だと思っていたけど、もうそういう次元を超えて、どんな舞台でも男馬とやりあえるレベルに達したかな。
まだまだ牝馬の時代は続くのですね。
ディープ産駒は男勝りの牝馬がとにかく良く出ますわ。


こうして朝4時半からの長い戦いは終わった。
今年の東京開催ラストDayを飾ることが出来ずにがっかりだ。
おそらく年内で最後に勝負できるのは有馬記念を残すのみ。
そうそう、その有馬記念でラストランを迎える希代の癖馬ゴールドシップ
今日は激レアな素顔を晒しての出走だったけど、本当に真っ白になってしまったね。




今日はパドック、返し馬、ゲートと一貫して大人しく、この馬らしさのかけらもなかったのも確か。
むしろこれだと逆に気持ちが入ってなかったんじゃないかと思うぐらい。
まったく読めない馬だけに、ラストランでどんなことが起きるのか、楽しみでもあり怖くもある。
ゴールドシップ劇場を見れるのもあと1回か。
師走の中山で会いましょう。