番外編・函館競馬場でスペシャルウィークとグラスワンダーを見てきた
函館開催の最終週の土曜日、函館競馬場へ遠征してきました。
なぜ函館記念の行われる日曜じゃなく土曜だったかというと、
この日はパドックで往年の名馬、スペシャルウィークとグラスワンダーがお披露目されるからです。
この2頭は98年クラシック世代で、いわゆる最強世代の誉れ高き至高の名馬達。
当時はまだ外国産馬に門戸が開かれていなかったこと、
そしてグラスワンダーの体質の弱さなどから、この2頭の直接対決はわずか2度。
でもその2度がどんなレースよりもインパクトを残す凄いレースだった。
私の競馬熱がもっとも高かったのがこの当時だった。
99年の有馬記念は今でも私のベストレースです。
そんな思い入れのある世代の2頭がお披露目されるとあっては函館だろうが行くっきゃありません。
何しろ当時はまだ競馬場に通ってなかったので、生で見るのはこれが初めてなのです。
このチャンスを逃したくない。
朝一の飛行機で到着し、4年ぶりの函館競馬場へ入場。
2頭の偉業の足跡が出迎えてくれました。
パドックには開門直後からたくさんの人であふれ、その時を待ちます。
細江純子さんと鈴木淑子さんが登場しいよいよ2頭の共演だ。
と、ここで一つお知らせが。
なんと2頭はすでに昨日のうちに到着しスクーリングを行ったとのことだけど、その時鉢合わせた2頭が興奮してしまい、スペシャルウィークがグラスワンダーを威嚇するなど収拾がつかない事態となってしまったそうで、大事を取ってこの日の朝のお披露目は2頭別々で行うこととなった。
2頭並んでくれたら最高の写真が撮れたと思うと少し残念だったけど、まぁ仕方ない。
種牡馬は大事な財産だからね。間違いがあってはならない。
まずはスペシャルウィークが登場。
おお凛々しい。スペシャルウィークすでに19歳。
それでもまだ均整のとれた馬体を誇っている。
生まれた時からドラマがあったこの馬。
王道路線を常に歩み続けGIを4つも勝った当時の世界賞金王。
私の好きだったセイウンスカイの最大のライバルにして高い壁。
何度も負かされて悔しい思いもしたけど、どこか羨望のまなざしでずっとキミを見ていたよ。
イケメン君のスペシャルウィーク。
ブエナビスタを授けてくれてありがとう。
願わくば牡馬からも超大物を出してほしい。
残された種牡馬生活はそんなに長くはないかもしれないけど、
男馬の中からキミのように王道路線を歩む馬が登場することを期待しているよ。
続いてグラスワンダーが登場。
パドックに姿を見せた瞬間からどよめきが起こった。
・・・苦笑交じりの。
そう、ぶらーんぶらんさせていたんですなぁ(ノ∇`)
齢19にしてこの元気さ。
安心するような、笑っちゃうような。
現役時代、規格外の強さを誇ったのがグラス。
その反面、負ける時はなんの見せ場もなくアッサリと負けた。
きっと体質的にあの性能を常に保ち続けるのは難しかったのだろう。
それにしてもしまりがないなぁ・・・(笑)。
最後まで馬っけが収まらないグラス師匠でした。
どうかその元気で自身を超える性能を持つ後継馬を出しておくれ。
威嚇するほどのプライドを見せたスペシャルウィークと、
兵どもが夢のあとのグラスワンダー。
対照的だったけれど、伝説の名馬2頭を目の前に夢中でシャッターを切っていた。
函館競馬場は午後に早々に退場してしまったけど、この2頭を見れただけで大満足。
というより、今年は函館にはこの2頭を見るためだけに来たと言ってもいいね。
興奮の瞬間でした。
おまけ。函館競馬場で誘導馬になっていたエリモハリアー。
メモリアルレースの冠名にもなった函館記念の申し子です。
次回更新は毎年恒例の社台スタリオンステーションでの模様を。