凱旋門賞感想

いやぁ、強いわ。なんなの、あの牝馬。
今回の凱旋門賞はこれに尽きるんじゃないでしょうかね。
強敵だとは思っていたけど、まさかトレヴがあそこまで化け物だとは。
正直、今回ばかりはどうやっても勝てなかったレースだと思いました。
日本の2頭は本当に良く頑張ったと思います。

4着だったキズナ。
トレヴをマークして、大本命オルフェーヴルの仕掛けを遅らせる、武豊騎手の勝負勘とレースメイクの巧みさが集約されたような素晴らしい騎乗だったと思うけど、それでも4着。
ニエル賞で接戦だった相手は遠く彼方に千切り捨てたけど、前にはさらなる怪物がいた・・・。
精一杯のレースは出来ただけに、悔いはないことだろう。
3歳ダービー馬の挑戦は本当に意義あることだったと思うよ。
来年もきっとこの場所に立っていることだと思う。

今年も2着だったオルフェーヴル。
確かにベストのタイミングの仕掛けではなかったかもしれないけど、それでも追い付くどころか離される一方だったことも事実。
これほどの能力を誇る馬が突き放されていく場面は衝撃的だった。
何度か負けてきた馬だけど、おそらくオルフェーヴル自身、初めての完敗だったと思う。
残念だけど、どうしても思うのは、勝つなら去年だったな、と。
でも2年続けて日本の最強馬が凱旋門賞に挑戦してくれたことに拍手を送りたい。

遠い遠い世界の壁。夢は夢であり続ける凱旋門賞。
どうやったら勝てるんだろう。
個人的には、もう日本馬はいつ勝っても不思議じゃないと思うけど、あとはタイミングと運だけかな、と。
正直、去年はほぼ勝っていたようなものだし、今年だってトレヴなんて化け物がいなければ勝っていた。
失礼ながらナカヤマフェスタで詰め寄れるレベルの年もあれば、こういう年もある。
もう何度敗れても挑戦し続けるしかないんだと思うよ。
あと、古馬より断然3歳馬で挑んだ方がいいね。
それも3冠を狙えるような器の馬が、3冠を捨てて挑まなきゃだめかもしれない。
ブライアンが、ディープが、そしてオルフェが3歳の時に挑戦していたらどうなってたかな・・・。