ヴィクトリアマイル観戦記

現役最強牝馬vs3冠牝馬・・・そんなわくわくする対決を見に府中まで行ってきました。
ヴィクトリアマイルくらいでは開門は普段通りと知っているので今回は幾分余裕をもってお出かけ。
それでも余裕でゴール板前の足かけ席を確保することができました。
ダービーの時もこうであればうれしいのだが・・・。
ちなみに去年は当選した指定席ハガキはなしのつぶてでした・・・。

今年のヴィクトリアマイルの焦点は何と言ってもブエナビスタとアパパネの対決。
女王の名をほしいままにしている2頭はどちらが強いのか。
常識的に考えれば、牡馬混合の王道路線で常に勝ち負けしてきたブエナ。
だがマイル戦という点で考えれば、アパパネにもつけ入る隙は十分ありそう。
実際去年のこのレースではブエナは格下相手に薄氷を踏む思いの勝利だった。

ここまで負けが込んでいたのであまり本命路線の馬券は買えなかった。
後ろ向きな結論で出したのはブエナビスタ2着づけの総流し。
間違いなくゴール前は伸びてくるだろうけど、今年は何かを捉えきれずに2着・・・そんな予想。

さぁレース。アパパネのすぐ後ろにブエナ。
この時点で直線での好勝負を確信。果たして。

先に反応の良さで抜け出したアパパネ。
エンジンがかかるまで若干時間を要したブエナビスタ。
そして位置関係。
勝敗を決したのはそんなところ。つまることろマイル適正。
やっぱりマイルはアパパネの舞台だった。
それにつけてもアパパネの本番力。馬がレースの格を知っているのかもね（笑）。

改めてレースを見返してみて。追いかける最強牝馬に残す3冠牝馬。
非常に見ごたえのあるレースだったなぁ。今年のここまでのGIで1番だね。
1年を振り返った時でもかなり上位の印象に残るレースだったに違いない。
馬券的にはガチガチすぎてどうしようもなかったけど、すがすがしい気分で家路につけた。

だけどこのレースで思ったのはアパパネと蛯名正義の絆だよなぁ。
デビューから一貫して手綱を取り競馬を教え込んできた。
勝っても負けてもその関係は変わらず喜怒哀楽をともにしてきた。
最近の競馬界に足りないものがそこにはあるような気がする。
ブエナビスタほどの名馬の鞍上がなぜこうもコロコロ変わるのか。
ちょっと結果が出なければすぐ外人に頼る。
こういう風潮はファンの熱意を奪いかけない。
1、2馬との間の明暗を分けたのはそういう点もあるんじゃないかなぁ。
目先の勝利も確かに大切だけど、忘れてほしくないこともあるんですよね。

アパパネがかわいくてたまらない蛯名

次回遠征予定は聖戦日本ダービー。