皐月賞観戦記
有馬記念以来、4か月の沈黙を破りようやく現場復帰しました。
今年も皐月賞に参戦です。
ただし、今年のクラシックに関しては興味薄というか、確たる中心のいない低レベル世代じゃないかと思っていたので、それほどワクワク感はありませんでした。
参戦を決めたのは、牝馬のファンディーナが挑戦してきたから。
正直、それくらいしか見どころがないと思いました。
それでも去年同様5時起きで競馬場へ出向いた。
この面子だからガラガラかなと思いきや、絶好の天候に恵まれたこともあってかそれなりに列が出来ていたので、今年も固く南門からの開門ダッシュを行いました。
昨年同様の残り1ハロンくらいの場所に腰を落ち着け、久々の競馬を楽しもうと思ったのですが・・・。
結論から言えば、ボロカスにやられました(笑)。
皐月賞。
注目はファンディーナ。
デビュー3戦の内容が素晴らしく、今年の牡馬相手なら十分通用しそう。
そんな思いが1番人気にしていたのでしょう。
私もどうせならこの馬が勝つところを見たかった。
馬券はスワーヴリチャードとの3連単2頭軸マルチとしました。
牡馬の中では一番奥がありそうな気がしたので・・・。
カデナは弥生賞の内容が平々凡々で、中山よりは京都向きのディープ産駒だと軽視。
ディープインパクト産駒ならむしろアルアインの方が中山向きの走りに思えました。
レースはだいたい想定通りの流れ。
ただ注目ファンディーナは番手こそ良かったものの、内々に閉じ込められるこれまでにない揉まれる競馬になっていた。
この時点でちょっと厳しい気がした。
案の定、早めに外に出してスパートを開始していたが、さすがに坂で止まってしまった。
一方、もう一頭の軸だったスワーヴリチャードも伸びを欠いていた。
もはや馬券は紙屑だったので、撮影に集中。
さぁこの大根世代で最初の1冠をとるのはどの馬かな。
先に内から抜け出したペルシアンナイトを好位から捉えたアルアイン。
追いすがるダンビュライトも退けて、ゴールへと駆け抜けた。
うーん、やっぱりディープ産駒強しかぁ。
この世代のディープ産駒は振るってなかったけど、やっぱり本番力が違うってことですかね。
毎日杯の内容も思えば強かったしねぇ。
終わってみれば池江厩舎のサンデーレーシングのディープ産駒ってことで、ブランド力の底力を見た気がした。
勝ちタイム1:57:8は皐月賞レコードだけど、これはまぁGI当日に異様なカチコチ馬場にしてくる造園課様の仕事なので、あまり鵜呑みにしてはいけないかと。
結局は未だ主役と呼べる存在は見当たらない、平凡な世代と言う印象は変わらなかったです。
ただし、初GI勝利の松山弘平騎手には素直に賛辞を送りたい。
おめでとう!ガイジンに持ってかれるなよ!
さてさて、遅まきながら現場復帰しましたが、今年は例年よりは現場に出向く数は減りそうな感じ。
一応、次回遠征予定は春天、ダービーまでは決まっております。
有馬記念観戦記
今年も有馬記念に参戦しました。
今年は例年よりも早い2時半起きで競馬場へ出撃。
いつもよりわずかに前目の位置からの開門ダッシュとなりました。
クリスマスに地べたに横たわって何やってるんだという思いに襲われながらも夜が明け、いよいよ開門。
どうにかこうにか座席を確保し、今年最後の勝負が始まりました。
今日は有馬記念の他にホープフルSもあった。
来年は有馬の後の開催で行われるようだし、その後GIに昇格してもその日程は続く模様。
という事は、年末が忙しい仕事の関係上、ホープフルSを生で見るのはきっとこれが最後になってしまうだろう。
当てて有終の美を飾りたかった。
注目したのはグローブシアター。
母シーザリオの産駒からは、御存じ偉大な兄弟が放たれてきた。
この馬も新馬戦は素質溢れる内容で、兄同様2戦目の重賞勝利も十分!
と思ったんだがなぁ。
レイデオロ、強かったっすね。
藤沢厩舎は今年の2歳は揃いすぎでしょう。
この馬が一番皐月賞向きなんじゃないかな。中山での競馬が完璧すぎる。
さて、有馬記念。
ここまで負けが込んでいた。
だから一発大穴、と行きたかったんだけど、どう考えてもキタサンブラックとサトノダイヤモンドがともに飛ぶ場面は考えづらかった。
っていうか、その2頭で決まる公算が高いような・・・。
問題はどっちを本命にするか、それだけだった。
最終的にはジャパンCで私に良い思いをさせてくれたキタサンブラックを頭にした馬券を中心に、逆目も押えて購入した。
さぁ、勝負!
うーん、いいレースだったなぁ。
綺麗すぎる結果じゃないか。有馬記念がこんなにきれいに決まっていいのか?
こんな固くて、いいのかぁぁぁあ!
押え馬券が当たったことは当たったが、本線はキタサン頭なので当然トリガミ。
今年の流行語の神ってる結果ではなく、ガミってる男となってしまった・・・。
サトノダイヤモンドは本当に強いね。
競馬ぶりが優等生だ。
今後も活躍は間違いないし、ディープインパクトの牡馬の代表産駒になれる。
サトノの馬の師走はとんでもなかったね。
そしてキタサンブラックも相当強い。
一番苦しい競馬を強いられたのがこの馬だったはずなのに、勝ちに等しい内容だった。
今回はサトノ軍団の作戦勝ちであり、悲観する内容じゃない。
この馬もまだまだ勝てる。
ガミったままで終われない私は、最終Rのハッピーエンドカップで本線的中し溜飲を下げた。
終わり良ければ全て良しだ。
こうして終わった2016年の競馬。
例年に比べるとあまり現場には行けなかったが、現場で見たどのレースも楽しかったです!
ジャパンC観戦記
今年ももちろんジャパンカップに参戦してきました。
続けること通算16年連続。
やはりこのレースこそが、日本でもっともレベルの高いレースだけに、ダービー同様決して外せないレースです。
例年通りの4時半起きで競馬場に出撃するも、悪天予報もあってかそれほど混んでおらず、開門ダッシュの結果、なんなく思惑通りのポジションに収まれました。
メンバー的にも大スターがいない珍しいJCだけに、あまり客足が伸びなかったのかもしれないですね。
とはいえ注目の一戦。
天皇賞の頃にはすでに差し馬場になっていた今秋の府中。
土曜の東京メインも大外ぶん回しの馬が豪快に突き抜けるなど、大味な競馬でも差し馬が有利となっていた。
そんな中、1番人気に逃げ馬のキタサンブラックが押されていたのは興味深い。
前走、京都大賞典は完全本格化を思わせる横綱相撲だっただけに、ここを勝てればもはや古馬ナンバーワンは揺るぎないところ。
さて、JCまでコテンパンに負け続けていた私。
肝心のメインを当てて逆転勝利と行きたい。
が、何とも悩ましいメンバー構成になかなか考えがまとまらなかった。
そんな中、途中のレースでどこかの観客のヤジが耳に入ってきた。
「お前ら何やってんだ!ガイジンしか勝てねーのかよ!」
確かに、この日はデムーロこそ勝ってなかったが、ムーアやルメールは活躍しており、日本人騎手は影が薄かったことは否めない。
伏兵に跨るルメールはともかく、ムーアは勝ち馬候補のリアルスティール。
デムーロは一発が怖いサウンズオブアース。
なんかジャパンカップも持って行かれそうな空気がムンムンであった。
だがしかし、そんな時だからこそ日本人騎手総大将から買いたいと思ったのだ。
それはリーディング独走の戸崎ではない。
やっぱりGIとなると買える日本人騎手は限られてくる。
ディーマジェスティの蛯名騎手にも相当後ろ髪引かれたが、結論の◎は1番人気キタサンブラック&武豊とした。
9Rの芝レースで逃げ切りが決まったことも、迷いを断ち切る材料でした。
相手はGIで恐るべき勝ち運を持つデムーロと、土曜の京都メインで私を救ってくれた福永&シュヴァルグランなど。
負けが込んでいたので薄めに買ってしまった事を後々悔やむことになるのである。
レースは予想通りキタサンブラックのマイペース逃げ。
だがスローながら、ちゃんと勝負所でペースを上げていく変幻自在の騎乗を見せたのはさすがは武豊。
馬場の良いコースを通り、並ばれかける間もなく突き放した。
無類のしぶとさで粘りとおす競馬が持ち味なキタサンブラックだっただけに、突き放したのには驚いた。
2馬身差は決定的。
逃げて差す、そんな競馬ぶりに、充実の秋を迎えたキタサンブラックの本領を見た。
これだけ強い逃げ切り勝ちを収められては他の馬はなすすべもない。
2着はサウンズオブアース、3着シュヴァルグランで完璧予想。
1番人気が勝っただけにたいしたことないと思われた配当は、よもやの362倍。
ここまで負けが込んでなかったらもう少し張っていたはずで、一攫千金も夢じゃなかったと思うと馬券が当たってむしろ悔しい(笑)。
さっきヤジを飛ばしていた人、ちゃんとメインは日本人騎手が勝ちましたぜ。
ゴール前抜け出す人馬の美しすぎるフォームをファインダー越しに見れたことが、この日の何よりの収穫でしたよ。
表彰式後のサブちゃんの祭りも聴けたし、久々に足取り軽く帰路に就くことが出来ました。
次回参戦予定は、年末総決算のあのレースです。
天皇賞・秋観戦記
日本ダービー以来、実に5か月の沈黙を破って、久々に競馬場へ帰ってまいりました。
この間、札幌記念など行くチャンスはあったのだけれど、台風の接近で断念などし、私としてはずいぶん長いことこの世界から遠ざかってしまっていましたが、その分この週末はひと暴れしてやろうじゃないかと、意気揚々と府中入り。
まずは土曜日。
この日のメインはアルテミスS。
通算5回目の歴史の浅い重賞だが、過去4回いずれも的中したことなし。
今年はなかなか強そうな馬がいたので、初的中と行きたかった。
素質あるフローレスマジックとリスグラシューのうち、将来性がありそうな方を本命に固く買ってみたら・・・。
勝利したのはリスグラシューの方でした。
まことに固い決着ながら、アルテミスS初的中です。
粗削りな馬だし、ハーツクライ産駒なので成長力もありそう。
来年のクラシック戦線をにぎわすのは間違いないでしょう。
復帰初日は、軽く浮いたところで終了となりました。
明けて日曜日。
今年の秋天は、メンバーはそこそこ集まったもののフルゲート割れ。
正直、あまりワクワク感はなかったけど、一応念のため5時起きで競馬場入り。
開門ダッシュは理想の位置までは届かなかったものの、足かけ席を取ることは叶いました。
寒い寒い東京競馬場。
震えながらの観戦はきつかったけれど、やっぱり現場の匂いはいいものでした。
東京競馬場での競馬観戦はやっぱり最高!
馬券も当ればもっと最高!なのですが、とんとんのままメインまで来てしまいました。
今年の秋天予想で一番重要だったのは馬場状態。
完全に外差しで、昨日から芝は逃げ切りを一度も見たことがなく、逃げ馬のエイシンヒカリはオミットするしかありません。
となれば強烈な差し脚を持っているこの馬を本命にしない手はないでしょう。
アンビシャスを頭と、ノリ騎手なので2着付けでも買って3連単勝負!
レースはエイシンヒカリが怖いくらいに折り合っての超スローペース。
いかに外差し馬場でも、古馬GIでこの超スローなら前残り必至!
かと思いきや、楽なペースだったエイシンヒカリはアッサリと捕まりズルズル後退。
そんな中、我が本命のアンビシャスは、荒れた内に突っ込みやがった!
逃げ馬が内を開けて走るほど荒れたところにわざわざ突っ込んで伸びるはずもない。
馬券はアッサリ紙くずになった模様。
そんなもがくアンビシャスを尻目に、大外から桁違いの伸び脚を見せる馬がいた。
モーリスでした。
余裕綽々の走りに見えましたよ。
札幌記念では前を捉えきれず2着に敗れ、距離不安説もあったこの馬。
終わってみればこの距離でも実に強かった。
そしていかんなく能力を発揮させたのが仕事人のムーア騎手。
小憎らしいほどクールにゴールインを決めて見せた。
2着はリアルスティール。
デムーロに乗り替わって適距離に戻ったので、このオッズは美味しいと思い対抗にしていた馬。
走り時を掴みながら馬券に出来なかったのはつらい。
次はきっと人気も戻ることだろう。
3着に去年同様、勝敗決した後に突っ込んできたステファノス。
アンビシャスはその後の4着でした。
モーリスの後からついて行く展開を予想したんだがなぁ。内へ突っ込みますか。
これだったら外枠の方がまだよかったのかなぁ。
切れ者ディープ産駒3頭を退けたスクリーンヒーロー産駒モーリス。
不世出の名馬と言っていいでしょうね。
国内最後のレースで素晴らしいパフォーマンスを目の前で見れて写真に残せてよかったです。
この馬なら2000mでも世界と渡り合えるでしょう。香港でも頑張れ!
次回遠征予定はジャパンカップです。
東京優駿観戦記
今年で15年連続となる日本ダービー観戦に東京競馬場に出向いてきました。
皐月賞の開門時の混雑ぶりから、相当の人出が見込まれた今年のダービー。
豪華メンバーに胸躍る府中の街。
競馬場前は前日夜から大変な列が出来てました。
我々は有馬記念時よりも早いAM3時起きで出撃したものの、西門の地上では列整理が終わるまで並ばせてすらもらえない有様。
一時はどうなることかと思ったけど、どうにかこうにか隅っこに座席を確保できたのでした。
熱気ムンムンのダービーDay。
年に一度のお祭り騒ぎは1Rから大歓声があがるほど。
最終的に13万9千人の入場があったとかで、今年の期待のほどがうかがえた。
中でも注目を集めていたのは、蛯名騎手の悲願の初勝利がかかる皐月賞馬ディーマジェスティ。
1番人気に支持されたのは応援の気持ちも多かったと思うが、皐月賞そのものの勝ちっぷりもたいしたもの。
枠も1枠で、もはや期は熟したかと思われた。
私もこの馬と最後まで迷ったけど、本命は別の馬にすることにした。
今年のダービーの◎はマカヒキ。
ダービーは皐月賞で差し損ねたくらいの馬の方がいいというし、この馬の末脚は、大豊作のこの世代でも屈指の物。
一番ディープ産駒らしいのがこの馬だと思った。
個人的にダービーの馬券は、この人馬に今年のダービーを託すと決めて、必ず1頭軸の頭で買うというこだわりがある。
配当とかは考慮せず、ただ純粋にその年誕生するダービー馬を当てたいと思う。
こういうレースは他にはなく、やっぱり特別なレースなのだ。
そして今年の指名はマカヒキと川田将雅にしたわけだ。
相手は我が格言「ディープ産駒はディープ産駒を連れてくる」に沿って、ディーマジェスティとサトノダイヤモンド。
結局怖いリオンディーズ。
そして絶好馬場を利して一番先に仕掛けそうなエアスピネル。
これらを2,3着付けで3連単を購入した。
皐月賞組が結局断然だろうと踏んだわけですね。
レースは予想通りの展開で進んだ。
マカヒキは追い込みだから枠的に後ろに下げて辛い、みたいな記事も多く見かけたけど、たぶん今回は最低でも中段にいるという確信があった。
中山の2戦こそ後ろからになったけど、その前はそれなりの位置から32秒台の脚を使っていたこともあったのでね。
2枠はまさに絶好で、サトノダイヤモンドとディーマジェスティを挟んだ思い描いた通りの理想的な位置に収まった時点でもはや凡走は考えられなかった。
そして直線。
真っ先に仕掛けたのはやはりエアスピネル。
これもまた確信があった。絶対能力で劣る中、勝つチャンスがあるとすれば早めの出し抜け。
ダービー男武豊なら必ずそうしてくるだろうと。
そしていったん完全に先頭に立ったエアスピネル。
あわやの場面を演出したのはさすがだと思う。
だがそこに襲い掛かったのは我が本命馬だ。
強靭な末脚で、いっきにこれを捉え先頭に躍り出た。
これはもらった!と思った刹那、外から勢いよく伸びるもう一頭。
サトノダイヤモンドだ。
壮絶な追い比べが開始されたのである。
譲れない戦いはゴールまで続いた。
入線後、お互い顔を見合わせる2頭の鞍上。
この時点で勝敗はわかっていたのだろうか。
スタンドから見ている方は気が気じゃなかったよ。
写真判定はいつだって残酷なもの。
そして大歓喜も運んでくる。
勝ったのはマカヒキだった!
3着に負け戻る1番人気ディーマジェスティの蛯名騎手。
今年こそはと思ったファンは多かっただろうにねぇ。
思いが報われる日を信じてまた来年頑張って欲しい。
そして2着。最高の敗者、サトノダイヤモンド。
後で聞けば落鉄していたとのこと。
よく見ればルメールが脚元を気にしているな。
それでいて勝ちに等しい2着。
改めてその高い能力を知らしめてくれた。
今回はたまたま負けはしたけど、性能はもしかしたらこの馬が世代最高なのかもね。
写真判定が出た瞬間、涙に咽んだ川田騎手。
ここにまた、新たなダービージョッキーが誕生した。
本当におめでとう。最高の騎乗だった。
第83代日本ダービー馬マカヒキ号。
そして新ダービージョッキー川田。
異例の大豊作の世代において、その頂点に立った意味は大きい。
掲示板は皐月賞の上位5頭の着順が入れ替わっただけ。
3強だ4強だと言われたダービーだったけど、結局、終わってみれば今年はこの5強だったわけだね。
どの馬にもダービーを勝てる素質があった。
そんな馬たちがそれぞれ持てる力を発揮し、フェアで綺麗なレースを見せてくれた。
今年のダービーは本当に素晴らしいものだったと確信をもって言えますよ!
蛇足ながら馬券も的中。
安い3連単だったけど、ダービーを当てるのは格別の喜びです。
さて、フィナーレの目黒記念。
ここでは蛯名騎手の意地を見たかった。
マリアライトでダービーの無念を!と思ったが、結果は無常の2着。
頑張れエビショー。また来年があるさ!
こうして終わった長い1日。
夜明け前の3時から活動して、身体はクタクタなはずなのに充実感でいっぱいでした。
やっぱりダービーは最高!来年も絶対現場で味わいたい!
そしてそんなダービーの余韻を胸に、しばらく長期放牧に出ることにします。
安田記念も宝塚記念もスルー。
現場復帰は未定です。もしかしたら秋まで行けないかもなぁ!?
今日ダービーに出走した優駿たちがまた競馬場を沸かせてくれる日を楽しみにしたいですね!
有村架純ちゃん可愛すぎでしょう・・・。
ヴィクトリアマイル観戦記
今年もヴィクトリアマイルの観戦に東京競馬場に出向きました。
6時起きで出撃。
余裕の開門ダッシュで狙い通りの座席を確保しました。
今年のヴィクトリアマイルは断然の存在がいなかった。
それはオッズにも示されており、1番人気でも3倍台。
これは本来断然な実績を持つミッキークイーンとショウナンパンドラが距離への不安があったためと思われる。
これが2000mとかだったら、少なくとも2倍台前半で争っていたはずだ。
ということは、どの馬からも狙いが立ち、去年の2000万馬券とは言わないまでも、荒れる要素は十分に考えられた。
考えた末、馬券はクイーンズリング1頭軸の3連複流しとした。
持ち時計にやや不安があったものの、千四で前に行けるスピードは今の馬場を考えれば魅力的だった。
レースはレッドリヴェールが逃げ、スマートレイアーが番手の流れ。
これだとスローかな?と思いきや、意外にもテンが速く差しが決まる流れ。
いくら前残り馬場でも先行勢は苦しかった。
抜け出しかけたスマートレイアーが坂を上りきったところで脱落。
その間隙をついて一気に突き抜けた馬がいた。
うわー、ストレイトガールか!
去年勝ったとはいえ7歳牝馬が来るかぁ!?
一応相手では買ってたけど、ここまで突き抜けるとは衝撃だったね。
戸崎騎手が後ろを振り返る余裕があるほどの圧勝に終わった。
うーん、臭いとは思っていたけど、本命にまでする勇気はなかったなぁ。
引退撤回して大正解じゃないか。
よく考えれば、馬が若々しくなければ撤回なんてしないもんな。
すべてにおいて陣営の大勝利でしょう。
しかしこのレース、本当にリピーターがよく来る。
2回以上連対したことのある馬がこれで5頭目。
ストレイトガールに至っては、一昨年の3着、去年の1着と来ての連覇だから、適性が抜群ってことじゃないか。
そんな簡単なことに気づかずに、持ち時計のないクイーンズリングなんか買ってる場合じゃないって。
春の特殊馬場は、向いている馬にはとことん向いている。
今後、このことは決して忘れずに行こうと思う。
なおこの日は回収率50%ほど。
新緑薫る爽やかな季節に、爽やかに競馬場を後に出来ないのは寂しいもんです。
次回遠征は当然ダービー。
天皇賞・春観戦記
今年のゴールデンウィークも春天の観戦に出かけました。
今年はメンバー的に超大物こそいなかったものの、好天にも恵まれそうで多くの来場者が予想され、念のために例年通りの5時起きでの競馬場入り。
開門ダッシュの結果、わずかに及ばず足かけ席は取れなかったものの、例年通りの場所から観戦することが出来ました。
それにしても暑いくらいの晴天でしたね!
春の京都開催と言えば例年話題となるのが超高速馬場。
内先行断然有利で、追い込み馬には辛い固い馬場なのです。
今年もきっとそうに違いないと、この日の芝のレースは全て先行馬を狙っていました。
当然本番春天でも同じ考え。
距離が3200メートルもあれば、さすがに弱い馬ならバテてしまうだろうけど、今回はお誂え向きの強い先行馬がいた。
去年の菊花賞馬キタサンブラックだ。
逃げなくても勝っている点は心強い。
母方のサクラバクシンオーの血が疑問視されてか、父のブラックタイドが亜流だからか、いつも成績ほど人気をしない点もいい。
3連複の軸として馬券を購入した。
レースは抜群のスタートを切ったキタサンブラックがそのまま逃げの手に出た。
折り合いも完璧でマイペースで進んでいく。
番手につける馬はいずれも人気薄の馬ばかりで、有力視された他の馬はその直後くらい。
展開的に言えばまさに絵に描いたような理想的なもの。
自身はマイペースで行けて、他の有力馬はバテてくるであろう弱い馬たちを捌かねばならない。
3コーナーを過ぎたあたりでキタサンブラックの馬券圏内は確信しました。
ところが直線向いて予想外に手応え抜群の伏兵がいたのです。
なんとカレンミロティック。
たしかに去年の3着馬だけど、最近不振の8歳馬がここで激走するのか!?
場内はどよめいた。そして確かに一瞬先頭に躍り出たのである。
誰もが大波乱が起こると思った瞬間、内からキタサンブラックがもう一度盛り返す姿がファインダー越しに飛び込んできた。
まさかの差し返し。
GIでこんなの見たことがない。
そのまま2頭は激しい鍔迫り合いを演じた。
譲らない叩き合いはゴールまで続き、その瞬間は写真を撮りながらハッキリと目に入ってきた。
勝ったのは内からまさかの差し返しを見せたキタサンブラック。
写真判定になったけど、自分が撮った写真が真実を物語っていた。
ジョッキーはどうだったのだろう。
引き返してくる時カレンミロティックの池添騎手は厳しい表情。
おそらくわかっていたんじゃないかなぁ。
一方武豊騎手は珍しく半信半疑だったようだが、表情がすべてを物語っていたような気がする。
判定はアッサリと出て、予想通りキタサンブラックが勝っていた。
これで菊花賞に続いて長距離のGIを2勝目だ。
そこにサクラバクシンオーの姿はなく、脚長ですらっとした体型はブラックタイドそのものだ。
面白いもので、同じ血でもディープインパクトとは産駒のタイプが全然違うんだよね。
そう言えばブラックタイドの現役時はなかなかその能力を出し切れず、「もう一段隠されたギアがある」と語っていたのは他の誰でもない武豊騎手であった。
産駒のキタサンブラックでその答えは出たのだろうか。
あの差し返しこそが隠されたギアだったのかもね。
偉大過ぎる弟の前に過小評価されがちだけど、やっぱりブラックタイドもただ者じゃなかったんだと思う。
北島三郎オーナーも参加した表彰式&勝利騎手インタビューはたいそう盛り上がった。
歌うつもりはなかったという「まつり」も、観客のコールに応えて披露していた。
GIでの差し返し、平成の盾男の面目躍如、そしてサブちゃん。
そんな見どころ満載の今年の春の天皇賞だったのでした。
なお馬券はカレンミロティックを軽視したため、大外れ。
3着シュヴァルグランも4着タンタアレグリアも持っていただけに、余計に力が抜けるのであった・・・。
次走遠征予定は一応ヴィクトリアマイルとします。