WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

ジャパンC観戦記

今年ももちろんジャパンカップに参戦してきました。
続けること通算16年連続。
やはりこのレースこそが、日本でもっともレベルの高いレースだけに、ダービー同様決して外せないレースです。
例年通りの4時半起きで競馬場に出撃するも、悪天予報もあってかそれほど混んでおらず、開門ダッシュの結果、なんなく思惑通りのポジションに収まれました。
メンバー的にも大スターがいない珍しいJCだけに、あまり客足が伸びなかったのかもしれないですね。


とはいえ注目の一戦。
天皇賞の頃にはすでに差し馬場になっていた今秋の府中。
土曜の東京メインも大外ぶん回しの馬が豪快に突き抜けるなど、大味な競馬でも差し馬が有利となっていた。
そんな中、1番人気に逃げ馬のキタサンブラックが押されていたのは興味深い。
前走、京都大賞典は完全本格化を思わせる横綱相撲だっただけに、ここを勝てればもはや古馬ナンバーワンは揺るぎないところ。


さて、JCまでコテンパンに負け続けていた私。
肝心のメインを当てて逆転勝利と行きたい。
が、何とも悩ましいメンバー構成になかなか考えがまとまらなかった。
そんな中、途中のレースでどこかの観客のヤジが耳に入ってきた。


「お前ら何やってんだ!ガイジンしか勝てねーのかよ!」


確かに、この日はデムーロこそ勝ってなかったが、ムーアやルメールは活躍しており、日本人騎手は影が薄かったことは否めない。
伏兵に跨るルメールはともかく、ムーアは勝ち馬候補のリアルスティール
デムーロは一発が怖いサウンズオブアース
なんかジャパンカップも持って行かれそうな空気がムンムンであった。


だがしかし、そんな時だからこそ日本人騎手総大将から買いたいと思ったのだ。
それはリーディング独走の戸崎ではない。
やっぱりGIとなると買える日本人騎手は限られてくる。
ディーマジェスティの蛯名騎手にも相当後ろ髪引かれたが、結論の◎は1番人気キタサンブラック武豊とした。
9Rの芝レースで逃げ切りが決まったことも、迷いを断ち切る材料でした。
相手はGIで恐るべき勝ち運を持つデムーロと、土曜の京都メインで私を救ってくれた福永&シュヴァルグランなど。
負けが込んでいたので薄めに買ってしまった事を後々悔やむことになるのである。


レースは予想通りキタサンブラックのマイペース逃げ。
だがスローながら、ちゃんと勝負所でペースを上げていく変幻自在の騎乗を見せたのはさすがは武豊
馬場の良いコースを通り、並ばれかける間もなく突き放した。



無類のしぶとさで粘りとおす競馬が持ち味なキタサンブラックだっただけに、突き放したのには驚いた。



2馬身差は決定的。
逃げて差す、そんな競馬ぶりに、充実の秋を迎えたキタサンブラックの本領を見た。



これだけ強い逃げ切り勝ちを収められては他の馬はなすすべもない。
2着はサウンズオブアース、3着シュヴァルグランで完璧予想。
1番人気が勝っただけにたいしたことないと思われた配当は、よもやの362倍。
ここまで負けが込んでなかったらもう少し張っていたはずで、一攫千金も夢じゃなかったと思うと馬券が当たってむしろ悔しい(笑)。



さっきヤジを飛ばしていた人、ちゃんとメインは日本人騎手が勝ちましたぜ。
ゴール前抜け出す人馬の美しすぎるフォームをファインダー越しに見れたことが、この日の何よりの収穫でしたよ。
表彰式後のサブちゃんの祭りも聴けたし、久々に足取り軽く帰路に就くことが出来ました。



次回参戦予定は、年末総決算のあのレースです。