日本ダービー観戦記
第76回東京優駿を見に東京競馬場へ行ってきました。GI5連戦もいよいよ大詰めです。
ダービーの生観戦も2002年以来ずっと続いているわけだけど、馬券はしばらく会心の的中がない。
ダービーを外しちゃうと、その後しばらく引きずるんだよねぇ・・・。
だから今年はなんとかしたかった。
開門ダッシュは5時起き5時40分着で行いました。
さすがにダービー。この時刻で位置取りは負け組みポジションです。
しかしまぁなんとかスタンドは確保できたのでよしとします。
ちなみに悪天候が影響したのか、例年に比べれば混雑もてんでたいしたことはなかったのだけれど・・・。
午前中は雨も持ち、レースも淡々と進んでいったわけだけど、昼休みを終えるとパラパラと細かい雨が。
でもこの程度なら馬場もそんなに悪化しないはずだと、この時点では気楽に考えていた。
それがまさかあんな豪雨になってしまうなんてね・・・。
馬場はみるみる悪化。とうとう不良にまでなってしまった。
水捌けのいい東京競馬場で、不良馬場で行われるダービーなんてちょっと記憶になかった。
ただでさえ予想が固まっていなかったのに、この悪天は致命的に思えた。
そんな中、悩みに悩み、今年のダービー本命馬に指名したのは、
ロジユニヴァース−横山典弘
だった。
理由は単勝2番人気なのに、この馬と組み合わせる馬券がやけに美味しい点。
新聞各紙でほとんど印がついてなかったのも影響したのかもしれないけど、これは不当な人気落ち。
私の馬券購入パターンに、前走の敗戦で人気が必要以上に落ちた時は買いと言うのがあり、
今回のロジユニヴァースの人気下落はまさにこれに当てはまったのだ。
もう少し言えば、持ち時計のあまりなかったこの馬に、皐月賞の高速決着は合わなかった。
ボコボコ馬場だったラジオNIKKEI杯2歳Sでの圧勝は記憶に新しく、この馬場ならその再現があっても。
そんな風に考えもしたわけですが・・・。
馬券は3連単、3連複、馬単の各種で購入した。
相手で特に推したのはアントニオバローズ。新聞のコメントで一番琴線に触れたのがこの馬。
あの慎重な角田騎手が、ダービーを意識して育てたみたいな事を語っていたのが印象的。
人気的に狙ってみる価値はあると。
後は前残り警戒でリーチザクラウン。アンライバルドも抑えなければしょーがない。
池江厩舎で豪腕内田が不良馬場で怖いアプレザンレーヴも買っておこう。
大穴で蛯名−ナカヤマフェスタ。この馬がくればこのブログ的にネタにもなるしね(笑)。
こうしてこんな布陣で今年のダービーのスタートを迎えたのだった。
レースは興奮する観客にのまれたジョーカプチーノが馬場状態を考えると無謀な逃げを見せ始まった。
リーチザクラウンが離れた2番手。直後にロジユニヴァース。
もうこの時点でそのまま〜!とか叫んでたし・・・(リーチの裏も持ってたのさ)。
直線入るところでジョーカプチーノをリーチザクラウンがのみ込んだ時は勝つのはこの馬だと思った。
しかしその直後最内からグイグイ伸びている馬がいるではないか。
それこそが我が本命馬。もう馬券的中は確信。後はひたすらノリ〜!!と声の限りに叫んでいた。
レースはロジユニヴァースが4馬身差で勝った。2着はギリギリ粘って▲リーチザクラウン。
3着は○アントニオバローズ。そして4着に猛然と差し込んだ☆ナカヤマフェスタ。
5着が敬愛する池江厩舎の△アプレザンレーヴ。
・・・美しすぎる完璧な予想じゃないか。
とか言いつつ、結局的中したのは馬単のみだったのだけれど(苦笑)。
でもこの組み合わせで78倍つけば美味しすぎるでしょう。皐月賞の時この組み合わせで一体いくらついたか?
不当に人気を落としすぎた実力馬のワンツーで、この日の馬券は大逆転勝利を飾ったのだった。
単勝以外でダービーの馬券を取ったのは実に2002年以来じゃないかな。長き敗戦の歴史に終止符だ。
1番人気アンライバルドは12着の大敗。よもやの結末だったけど、
この馬を本命視できなかったのは、圧勝の皐月賞とはあまりにも求めるものが違うような気がしたため。
岩田騎手のコメントによればやっぱり不良馬場が堪えたようだ。
でもそれはすべての馬がお互い様の条件。結局それに打ち勝つのが本当の強さなんだろうなぁ。
見事に第76代日本ダービー馬に輝いたロジユニヴァース。
鞍上横山典弘騎手はこれがダービー初制覇。場内はそれを讃える暖かい空気になっていた。
私もノリ様は大好きな騎手。ダービージョッキーになって欲しかった男。
馬券的中もあったけど、本当に良かったなと心から思えた。
インタビューで馬を信じてやれなかったことを詫びていたノリ騎手。
いかにも彼らしい。そんなところでもまた感動させてもらった。
奇しくも2着は武豊騎手。地方参入騎手に押されつつも、
やっぱり東西生え抜き2大ジョッキーは大一番で頼りになるなぁと改めて感じた。
思えばこの組み合わせでは圧倒的にノリ騎手が2着になることが多かった。
この競馬界最高の栄誉あるレースで、それまでの溜飲を下げる優勝を果たしたのだからもうこれ以上あるまいて。
本当におめでとうございました!