WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

東京優駿観戦記

13年連続となる日本ダービー観戦に東京競馬場へ出向いてきました。
今年は5時起床で競馬場入り。
さすがにダービーともなるとその時間帯では完全に出遅れ。
開門ダッシュでも敗れ去り、久しぶりに負け組のポジションでの観戦となった。
まぁ、ダービーと有馬記念だけは座れるだけマシと考えた方がいい。


この日は気温も高く、そして客入りもよかったことでそこかしこで熱気で満ちていた。
ダービーDay特有の雰囲気は13年連続で経験してきてもやっぱり特別。
先週までとは明らかに違う雰囲気の中、1日が過ぎて行った。


今年のダービー、直前まで本命が決まっていなかった。
こういう年は珍しい。普通ダービーともなると、お目当ての馬は必ずいる。
ダービーの馬券だけはオッズとかじゃなく、自分の気持ちに素直に、たとえ外しても後悔だけはしない馬券を必ず買ってきた私。
熟考した結果、最も見たいシーンは蛯名悲願のダービー制覇だなと、本命はイスラボニータとした。
ただ距離不安がある中、もっとも怖いのはワンアンドオンリーかなとも思い、馬券は手広くいろんなパターンで購入。


返し馬。イスラボニータはあっという間に逆方向へ行ってしまった。
ワンアンドオンリーは横山騎手らしく、きちんとスタンドに披露。


レースがスタート。ダービーのスタート時ほど緊張する瞬間もない。
各馬好スタートを切る中、意外にもトーセンスターダムが2番手に。
ダービー5勝男の勝負勘か、これは怖いかもと思った。
その他、イスラボニータも王道ポジション、ワンアンドオンリーも殊の外前に。


前残りの馬場、逃げ馬がダート馬のエキマエなら流れは落ち着き後ろからではまず無理。
横山典、蛯名、武豊ら百戦錬磨のベテランジョッキーの勝負勘はさすが。
一方有力馬の一画トゥザワールドは好枠を活かさずに後方から。
スタートしてからのポジション取りで勝負あった感はあった。


道中、逃げたエキマエが故障し、途中からトーセンスターダムが逃げる形に。
意外な展開にドキドキしながらも、直線ではもうトーセン、イスラ、ワンアンドの勝負になると確信。
ところが、何が起きたのかトーセンスターダムがラチに激突。
そのままズルズル後退して行ってしまう。
歓声に驚いたか、余力が尽きたのか、故障か、よくわからなかったけど、どうやら物見したらしい。
ラチがぐにゃんとなるほどで、一歩間違えば大惨事だったかも。
人馬とも無事だったのは不幸中の幸いだ。


トーセンが脱落したことで残り2頭の争いとなった。
息の詰まるようなデッドヒートを見せる2頭。


イスラが勝てば3連単が、ワンアンドなら馬単が的中。
馬券が当たるのは間違いなかったけど、それでも高配当もとい本命を応援するのは当然。
しかし、最後はワンアンドオンリーイスラボニータを競り落とした。


勝負あり。第81代ダービー馬が誕生した瞬間。
去年はまるで撮れなかった写真も今年はバッチリ。
馬券もバッチリ。
・・・もっともいろいろ買いすぎて最終的にトリガミではあったが(泣)


あー、蛯名さんまた2着か・・・。
なかなか勝てないね、ダービー。それがダービーか。
だからこそ、みんながこれほど熱くなってしまうんだ。


勝ち戻る人馬。1年でもっとも美しい光景じゃなかろうか。


この日は皇太子殿下がいらしていたことで、お馴染みのポーズも。


馬もキッチリと駐立して、さすがダービー馬だ。
ワンアンドオンリー横山典弘騎手、本当におめでとうございます。
そして何より橋口調教師、この人には心から祝福を送りたい。
なんたって橋口、横山コンビと言えば2着というイメージしかない中、日本ダービーで1着を取れたんだからそれまでの溜飲を下げて余りあるほどの喜びじゃなかろうか。
そしてノースヒルズは2年連続で勝利。
去年は陣営の絆の勝利、そして今年は橋口師にとってハーツクライの仔ワンアンドオンリーで勝てた唯一無二の勝利だったんじゃないだろうか。
やっぱりダービーにはドラマがあるんですね。
またこれから1年、来年のダービーの栄光を目指す闘いが始まるのだ。
来年も必ずこの場所にいたいものです。


次回遠征予定は来週安田記念。世界のジャスタウェイ、誰が乗るの?