WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

阪神大賞典観戦記

ターフィー君

大阪から戻ってまいりました。
GⅡだけど行ってよかったです。
簡単なレポートを。


★前日
通天閣内部の大型テレビにて若葉SフラワーCを観戦。
競馬場へ行けって?。この日は市内観光だったのです。
通天閣観光をする人々の中で異彩を放つ叫び声が上がります。


アンカツ、残せーーーぎゃあああ!!」


PO馬キャプテンベガはゴール直前にフサイチジャンクに差されて2着。
フサイチジャンクと言う馬、ただの人気者だけじゃなく実力もなかなか。
うん、強いと思う。キャプテンベガも成長の後が見られて、
何より皐月賞の権利を取れたのでホッとしました。
ところでこの日は昼過ぎから雨が強くなりました。
明日の大賞典に向けて少し不安が募ります。


阪神競馬場初登場
日曜日。折からの雨もやんで快晴。しかし凄まじくも冷たい強風が身を切り裂く。
阪神競馬場へついてスタンドに陣取るが、風に屈して中に入った。
何しろ新聞やらビニールシートやらダンボールやらが遥か彼方に吹き飛ばされるくらい強い風なのだ。山からは雪が飛んでくるし、風で流されてきた雲が雨も撒き散らす。
ところで阪神競馬場には初めて行ったわけだが、印象は小奇麗と言うことか。
大きさは思ったよりもこじんまりとしていてコースもだいぶ小回り。
中山よりもコンパクトだと思った。馬場は洋芝が綺麗だったね。


★馬券は・・・
せっかく来たのだからと全レース参戦。
1R、2Rと岩田騎手の人気馬から入るもかすりもしない。
関西では岩田か武豊を買ってればたいてい当たると思ったのだがそうは甘くない。
ここで作戦変更。3Rでは岩田騎手の人気馬をスパッと切って3連複勝負。
これが功を奏して146倍を本線的中。
手応えを掴んでその後も6R、9Rと本線的中。
回収率は1日でだいたい250%くらいでした。
阪神競馬場・・・大好きになりました。


パドック
午後からパドック生活に入る。
この日はPO馬ギーニョやイントゥザグルーヴなどに会えた。
だけど名前のあるいい馬がいっぱいだったなぁ。
関西には見たい馬が毎週のように出ているんだろうな。羨ましい。

イントゥザグルーヴ


ディープインパクト登場
いよいよ阪神大賞典出走馬が入場してきた。
ディープのレースは皐月賞日本ダービーと見に行っているけど、
間近で生で見るのはこれが初めてだったりする。
緊張のご対面。ディープの印象は・・・。
そう、よく言われるようにお坊ちゃま風のとても可愛らしい馬だった。
凛々しい顔。澄んだ瞳。
コンパクトだけど隣のインティライミと比較しても決して小さく見えない馬体。
うーんいい馬だ。しかも落ち着き具合も素晴らしい。古馬の風格か?
と思った時、10Rのファンファーレが鳴った。
すると急にダービーでも見せた尻っぱねをはじめるディープの姿。
パドックからはどよめきが。だけど走る気が漲っていると良い方に解釈。
ところで私の隣ではしきりに、「ディープ今日は飛んでくれよ」と祈る青年が。
彼は果たして、空を飛んで欲しいと祈ってたのか。
それとも馬券の対象として飛んで欲しいと祈っていたのだろうか。

ディープ様
こっちを向いてくれました。何撮ってるんだと睨まれた?


最強コンビ
武兄様を背にいざ決戦の場へ。


★レースは・・・
戦前は調教の動きが物足りないと言われた。
菊花賞で見せた折り合いが不安視もされた。
そして私が何より心配だったのが重い馬場。
やや重に回復したとは言え、相当重いコンディションだった。
しかもゴール板に向かっては先に書いた凄まじい強風。
そんな不安がすべて杞憂に変わったのはスタートして2分30秒後くらいだろうか。
道中は前半こそやや行きたがったが実にスムーズに流れていた。
スタンド前を通過する時の歓声にも臆することもない。
そしていつものディープ劇場が始まったのは3コーナー過ぎ。
馬なりで次々と先行馬をかわして行く姿にスタンドのボルテージが上がる。
何度見ても美しいディープインパクト最大の見せ場。
後は直線飛ぶだけ・・・いや今日の相手ではその必要はなかった。
目の前を涼しい顔で悠々と駆けていくディープ。抑える余裕さえ見せる。
後ろでは懸命にムチを連打されるトウカイトリック。全てを物語っていた。


★総括
強い強いディープインパクトは健在だった。
スタンドは安堵感と心地よい興奮が支配する。
今日もまた良いものを見れた。強いディープがまた見れて良かったと。
レースは3分8秒8。上がりは最速のディープでさえ36.8。
これまで33〜34秒台前半の上がりを出していたことを考えると、
いかにこの日のコンディションがタフなものだったかが分かる。
スタミナ自慢のデルタブルースがバテてしまうくらいに。
これは欧州の競馬を目指すディープにとってとてもいい経験になったと思う。
道悪、時計のかかる洋芝を克服した今、ディープの視界は極めて良好になった。
まずは天皇賞で国内統一。それはいとも容易い事のように思えた、そんな圧勝でした。


表彰式
お帰りディープインパクト


この勝負服と来たら・・・
金子・武豊の最強コンビです。