菊花賞観戦記
今年のクラシック最終戦となる菊花賞を見に京都競馬場へ行きました。
京都競馬場には毎年行っているけど、菊花賞は実に2006年以来8年ぶり。
淀の長距離線は醍醐味があって面白いので久々の参戦が楽しみでした。
朝5時半起きで6時半前には競馬場着。
無事スタンドに席を取り1日が始まった。
この日は快晴で、むしろ暑いくらい。
時期を考えて厚着をしてきたことを後悔するほどギラギラの太陽を浴び汗がしたたり落ちた。
まず1Rで幸先よく3連単40倍をゲット。
淀は苦手にしている私だけに、しょっぱなに中配当を得られたことは大きい。
実際その後は9Rまで怒涛の8連敗。あっという間に収支はマイナスに。
3Rではお客さんだと思ったアッシュゴールドに完勝され痛恨の2着3着。
偉大なる全兄オルフェーヴルの影がどこまでも離れないだろうけど、この馬も一歩でも兄たちに近づければいいね。
流れが変わったのは10R英雄ディープインパクトカップ。
このレース名なのにディープ産駒は出てなかったけど、
主戦騎手だった武豊が1番人気のトウシンモンステラに騎乗。
ここは何が何でも負けられないと渾身の騎乗が期待できた。
3連単の頭に固定して勝負。
見事期待に応えて勝利。3着に人気薄が入って中配当52倍をゲット。
これで負債は全額返済。そして浮きも出た。
あとは菊花賞を獲って苦手淀に完勝と行きたい。
今年の世代でおそらく一番強いとされるイスラボニータが天皇賞に回ったことで、ここはダービー馬ワンアンドオンリーが断然人気。
ただ印象的には中距離馬っぽい気がした。
父ハーツクライは実は菊花賞の時本命にして見せ場すら作れなかった馬。
息子も同じ道をたどる気がしてならなかった。
だいたい橋口師が強気な時ほど信用ならない時はないんだよなぁ・・・。
そこで浮上した本命はトーホウジャッカル。
前哨戦神戸新聞杯は見どころあったし、枠順もいい。
金曜発売で単勝に200万突っ込んだ人もいたらしく、そういった意味でも期待感をあおってくれた。
相手はこれも神戸新聞杯好走組のサウンズオブアース。
鞍上を蛯名に乗り換えた非情の采配にここに賭ける執念を見た。
蛯名は春天連覇しているように近年の淀の長距離戦で一番信頼できる騎手。
この裏表を厚く買っていざ勝負。
レースは3000mにしてはよどみなく流れ、中盤も緩むことなく進んだ。
折り合いを大きく欠く馬も見当たらず、淡々と進んでいた。
トーホウジャッカルは枠を活かして内々でジックリ。
サウンズオブアースもいい感じだ。
一方人気のワンアンドオンリーは外目をダラダラ。
正直それだけロスして勝ちきるほどの実力差があるとは思わなかったのでこれはシメシメだと思って見ていた。
そして。
一気に抜け出したのは我が本命トーホウジャッカル。
ちょっと早いんじゃないかと思う仕掛けだったけど、高速京都は勢いに乗ったらそう簡単には止まらない。
最内からサウンズオブアースが懸命に迫ってきたけど抜かれる気はしなかった。
我が本命対抗が叩き合う胸アツの直線の攻防。
勝利は確定的。あとは平常心を保っていい写真が撮りたかった。
うん、惜しかったね(汗)。
酒井騎手の頭が切れちゃったか。馬もよく見れば全身入ってない。
やっぱり決定的瞬間を完璧にとらえるのは難しいわい。
レースは綺麗でいい菊花賞だった。
しかし時計を見て驚愕。え?3.01.0?
たしかレコードはソングオブウインド(前回菊花賞を見に行った時の勝ち馬)の3.02.7。
オルフェーヴルだって3.02.8。
それを一気に1秒以上縮めてしまうだなんてどれだけ高速馬場なんじゃい。
そりゃ馬も強かったけど3分1秒台は俄かには信じがたい。
歯止めのきかない馬場の高速化。
今に菊花賞で3分を切る時代が来るのだろうか。
馬の脚元がつい心配になってしまう。
勝ったトーホウジャッカルはダービーの前日にデビューしたという。
それが秋を迎えてそのダービー馬相手にこの圧勝。
競馬の世界でも下剋上が成ったわけだ。
何よりスペシャルウィークの牡馬から芝GI馬が誕生したのが喜ばしいね。
ブエナビスタがいくら活躍しても牝馬では後継種牡馬にはなれないからね。
トーホウジャッカルには今後ぜひ中距離戦線でも活躍してスペシャルの血を後世に伝えて行って欲しいよ。
この確かな成長力なら古馬になったらきっともっと強くなるはずだから。
菊花賞で馬単本線を取ることが出来て大勝利。
久々にいい気分で淀を後にすることが出来ました。
次回遠征予定は来週秋天。この勢いで勝ちたい。