WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

エリザベス女王杯観戦記

エリザベス女王杯、というより久々にブエナビスタを見に、秋の淀へ遠征してきた。
いつもどおり特A指定席をゲットするべく朝5時半起き。
まぁ京都競馬場ならほぼ余裕で取れますな。


いつもどおりライス碑に御参りし、いつもどおり場内をグルッと歩いてきた。
ふと、この前までなかったものに目が留まった。
あれはなんだ?砂場?と思って近づいてみると、それはポリトラックだった。
最近、調教でこのコースを利用する厩舎が増えてきたが、一般のファンにはあまり馴染みがない。
それだけにどんなものか、触れることが出来るようにサンプルを設置するのは悪くないサービスだね。

触ってみた感触は、例えて言うなら、洗濯機の中の袋に溜まる繊維カスの塊?(笑)。
例え下手でスミマセン。でも、そんな感じだったです。
脚元への負担もウッドよりは優しそうなのかな。


そんなこんなでレースが始まった。
1R。ガチガチ決着だったけどいきなり3連単が的中。
1000円ちょっとだったけど、朝一から払い戻しに並べるのは気分がいい。
さぁ、このまま突っ走るよ! 


賢い読者ならもう気づいたと思う。
そうです、これが最初で最後の当たりだったのです(泣)。
惜しいレースは数あれど、外れてしまえば紙屑以外の何物でもない。
溜まったいく一方のハズレ馬券の山を見、溜息が止まらないのでした。
そう言えば京都競馬場に来たのはこれで4回目だけど、一度も勝ったことはないね。
見ている分には開放感があって綺麗で良い競馬場だと思うけど、馬券の相性は府中並に最悪らしいです。


そうして向かえたエリザベス女王杯ブエナビスタ以外は眼中になかったわけだが、
結果はご存知の通り。レースが終わった瞬間は状況がうまく飲み込めなかった。
なんでああなるの?ってね。これも競馬だと言えばそれまでだが・・・。
まぁあれを世紀の大凡戦(いわゆる糞レース)と見るか、
テンポイントvsトウショウボーイ@有馬を超える史上最高のマッチレースと見るかは、個人の感覚次第(謎)。
まぁそんな酔狂な感想を持ったのは馬券を取った天才だけだと思いますが・・・。


断っておくが勝った人馬を腐すわけではない。
田中博康の思い切りの良さと、それに応えたクィーンスプマンテは賞賛に値する。
こんな会心のレースなんて、やろうと思ったってなかなかできるもんじゃない。
だけどやらなきゃ出来ないのだ。以前NHKマイルCの観戦記で、
「強気で積極的な若手騎手の殊勲賞は、これからも度々見られるんじゃないか」
って書いたけど、今回もまさにそうだったね。乗り手の世界も時代は確実に世代交代を向かえている。


しかし私はこんな人気薄の「行った行った」を見にわざわざ淀くんだりに行ったわけではない。
ブエナの豪快なレースに酔いに行ったのだ。
そういった意味では、馬券も散々だったし何ひとつ収穫のない京都遠征になってしまった。
だけど、3着だったとは言え、2着テイエムプリキュアにクビ差まで迫ったあの32.9の脚。
アレだけは多少は、ほんの多少は溜飲を下げる要因になったと思う。
死に物狂いで追われた時のブエナの脚はあんなにも凄まじいのかと。
総合力はともかく、終いの爆発力だけなら全盛期のウオッカ以上かもね。


でも勝てなければ宝の持ち腐れだ。札幌記念以来、勝ち味に遅くなってしまったのが気がかり。
ウオッカ引退までに一度当たって欲しかったけど、気分転換、そして脚元へのケアのためにも、
少し休養に入ったほうがいいかもな、なんて思ったのでした。まだ3歳だしね。


さて、残り少なくなってきた今シーズンの競馬。次回遠征予定は2週後のジャパンCです。