WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

天皇賞・秋観戦記

ウオッカの今後が気になります

この秋2度目の遠征は秋の天皇賞
今回は指定席が当選していたので余裕を持って向かいました。
開門ダッシュのない競馬は素晴らしいっ!


いつもどおり全レース打つ。が、いつもどおり朝から音沙汰なし・・・。
かつての主戦場だった未勝利戦が最近はどうも苦手です。
このまま、またまたノーホーラネタになるのか!?と思いきや、午後から快進撃が始まりました。
6R、7R、8Rと3連続的中。
中でも8Rはド本戦がズバリ!で今までの負けを取り返して余りある、会心の的中。
カホマックスと松岡正海よ、ありがとう。


松岡ジョッキーというのは、現在私がもっとも“騎手買い”することの多いジョッキーだ。
というのも、良く言えば常に積極的、悪く言えばワンパターンの騎乗が読めるから。
馬券を買う上で、これほどいつもいつも思うとおりに乗ってくれる騎手はいないと思う。
特に前残りが多い未勝利〜条件クラスの府中のレースでは、人気のあるなしに関わらず、
とりあえず入れておきたいと思わせる。マイネルの馬と組んだ時の人気薄がオススメ。


さて、馬券の勝負が済んだところでメインの天皇賞を向かえた。
買い目は意外とアッサリと決まった。
この週の傾向が、それまでと打って変わって、急に先行有利の馬場になっていた。
それを踏まえて、ウオッカの2着付けが導き出された結論。
馬単3連単の2着付けを流した。
頭に持ってくる馬で、気になって仕方なかったのはスクリーンヒーロー
7番人気は美味しすぎる、よだれジュルジュル・・・。


そんなこんなでレースはスタートした。
行く馬が意外に多く、進路取りに巻き込まれながらウオッカは後方に下がっていった。
ペースは速くない。馬券は嵌りそうな予感がした。
直線向いて、ウオッカの動向ばかり見ていたが、一瞬前がふさがりそうだったけど、
立て直してから一気に伸びてきたので、安田記念の再現、ああこれでも勝っちゃうのかと思った。
しかし前を捉えたかと思った瞬間、ウオッカは止まった。
前にいたのは、長くいい脚で最初に仕掛けたスクリーンヒーローと、
中段から究極の鬼脚で突き抜けたカンパニー。勝ったのはまたしてもカンパニーだった。


2着のスクリーンヒーローは痛恨。狙うなら今回だった。高配当を取るなら今回だった。
この組み合わせでは、ウオッカの3着付けだけが持っていなかった。
流した魚は大きい。これは絶対取らなきゃダメだった。自分に失望。
人気急上昇確実の次走JCが悩ましい。


勝ったカンパニー。勝ちタイムは去年のタイレコードで、上がりは去年を上回る32.9。
秋天史上、もっとも凄まじいパフォーマンスを見せたのが8歳のこの馬。
これには唸るしかない。以前カンパニーにはGIでは血統の限界があると書いた記憶があるが、
ついにGIの勲章を射止めてしまったのだから脱帽するしかない。
だけど、カンパニーがここにきてさらに成長したわけではないと思う。
ただ、この馬は本格化した後、ずっとピークが続いているだけなんじゃないか。
だとしたら、日本の競馬史上でも例を見ない、そんな珍しい馬なのだろう。見事だった。


逆にカンパニーの能力が落ちないうちに、周りの馬達は少しずつ衰退し始めている。
今回の1番人気3着のウオッカもまさにそれなのだろう。
春の一連のパフォーマンスを考えれば、この秋2戦は物足りなさ過ぎる。
上がり32.9はカンパニーと同じでも、中身は断然見劣っている。とにかく使える良い脚が短すぎた。
叩き負けたスクリーンヒーローと比べればそれが一目瞭然。
前からウオッカは一瞬の脚の馬だと思っていたが、ここにきてそれがさらに短くなってきた。
正直、競走馬として一流の走りを見せられる時間は、もうほとんど残されていないのかなと思う。
思えば、パドックでも返し馬でも、ウオッカは落ち着きを通り越して大人しすぎた。
気性で走る馬に覇気が見られないのは寂しい。もうそろそろ気持ちはお母さんなのかもな。
ジャパンCに出るのか、マイルCSに出るのかわからないけど、次がラストランになる可能性は極めて高そう。
これだけの馬なのだから、相応しい最後を迎えさせてやって欲しいと願う。


競走馬は消耗品。今までGI勝利の最高は7勝。なかなかその壁を越えられないのは、
それだけGIを勝ち続けるということは見えない疲労が蓄積すると言うことなのだろう。
歴史は物語る。歴代GI7勝馬(特に消耗の激しい芝主戦の馬)は、超絶の名馬たちばかりだ。
そんなことを感じた、今年の天皇賞秋でした。


次回遠征は2週後のエリザベス女王杯の予定。今年最後の遠出になりそうです。