WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

日本ダービー観戦記

2冠ならず・・・

今年のダービーは史上最高らしい。マスコミで盛んに煽っていた。
でもそれって本当なのかな?
どうも今開催の東京の馬場のまやかしにかかっているような嫌いがありません?


これがダービー前夜祭の居酒屋での馬友との会話でした。
この時点で、早々に私のダービーは皐月賞組を上位に考えていました。
今年のダービー馬、そしてダービージョッキーに指名するのは・・・。


今年は指定席のハガキが当選していたので、朝はゆっくりと8時半起床。
ダービーデーにこんなにのんびり出勤するのは2004年以来かな(あの時は午後出だったなぁ)。
勝ち組の余裕で、上から下々の諸君を見下ろす。おお、仰山入っとる入っとる。
しかし、この余裕も長くは続かないのだった・・・。


馬券は1Rから打つ。前回成功しかけた馬連ボックス作戦中心で今回も行ってみる。
しかし、この買い方は点数が増えるのが難。
せっかく穴っぽいところを拾えたのに、相手がいなかった時はなんとも言えぬ無念さが募る。
そんなこんなで、午前中はいつもどおりの府中の私でした。
そう言えば、オグリキャップのラスト産駒のミンナノアイドルって馬がデビューしてたねぇ。


午後に入って、馬単やら3連単やらも買ってみたのだけど、これでも光が見えない。
ここで諦めました。今日の調子では深追いはしない方が良い。
それなら残った分をすべてダービーの軍資金にしようと。
7R以降はひたすらケンでダービーを待ちます。
幸い、良い席から眺めるレースは、馬券を買ってなくても普通に面白かった。
お金がかかってないと、こんなにも穏やかな気持ちで観戦できるのですね(笑)。


ダービーの予想。皐月賞組上位、トライアル組に懐疑的な姿勢、これが基本的なスタンス。
ダービーを託す候補はヴィクトワールピサヒルノダムール
悩んだ結果、今年のダービーは藤田伸二ヒルノダムールに全てを賭ける事に決めた。
負けがこんでいたので、一発逆転を狙う意味もあったわけだ。


レースがスタート。いきなりどよめきが上がる。2番人気のペルーサが痛恨の出負け。
ペルーサ軸の馬友はもんどりうって崩れる。しめしめ、と私。
ヴィクトワールピサは好スタートから好位の内々。皐月賞のレースをそのまま踏襲するかのごとし。
我が本命ヒルノダムールは後方の位置取り。しまいにかけるタイプだからこの時点ではまだ気にしなかった。


しかし、流れはそのまま落ち着いてしまった。これがダービー?これがGI?と唸りたくなるようなスローペース。
団子のまま勝負どころまで行った時点で、前残りを覚悟。出負けペルーサとかは完敗の予感。
ヒルノダムールは・・・どこにいるかわかんないぐらい後ろっぽいや(泣)。
位置取り的に、やっぱヴィクトワールピサかなぁ。ああ、素直に信じればよかったかぁ・・・。


ところが、ピサはなにやらもがいている。伸びそうで、伸びずジリジリ。
逆に一気に抜け出している2頭がいた。1頭はローズキングダムだ。
ああ、2歳王者奇跡の復活か、そういうパターンだったか。
だけどもう1頭の脚色がいいぞ、なんだあれは。
わけのわからないままゴール入線。勝ったのがエイシンフラッシュだと気づいたのはその約2秒後だった。


いわゆる波乱。レース前はあれだけはしゃいでいた観客達も、狐につままれたかのように静まり返っている。
これがあれだけ史上最強、史上最高と取り立たされた第77回日本ダービーの結末か・・・。
そのあまりの意外さに、内田騎手のダービー初制覇もウイニングランも、ダービーのそれとは思えないほど盛り上がらなかった。
せっかくの勝者がちょっと可哀想。だけど、いわゆる放心状態にいる人が多かったのだろうから仕方ない面もあるかな。


レース上がりがなんと33秒4。勝ち馬のそれは32.7。究極のヨーイドンレースだったわけね。
どうりで、何の動きもない退屈なレース展開だったわけだ。
気持ちの盛り上がりがないまま、わけもわからず直線向いて、無駄に藤田、藤田喚いていましたわ(笑)。
しかしまさかエイシンフラッシュがそんな鬼脚を使えるとはね。今でも腑に落ちない面がある。
表現が適切かわからないが、強い馬が勝った・・・というより、今回は勝った馬が強かった、そんな感じかなぁ。
秋以降の真価に注目しよう。


2着はローズキングダム。運命の2着、これが橋口厩舎マジックか。
どうせならこっちに勝って欲しかったな。後藤と橋口せんせーと小牧ちゃんの号泣が見たかった(笑)。
3着ヴィクトワールピサ。唯一の不安材料だったヨーイドンの展開だけが怖かった。
だけど、33秒1で上がったこの馬に対して、キレ負けしたと言われてしまうのは酷な話だよなぁ。
4着ゲシュタルト。人気より上位に来る馬として今後も注目。
5着ルーラーシップ。スムーズさをかいたようだが、今回は適正着順っぽい。
6着ペルーサ。直線のフォームに力強さが皆無。出遅れがなくても厳しかったんじゃ。
7着トゥザグローリー。今年唯一の我がPOG軍団のダービー参加。お疲れ様でした。
ヒルノダムールは9着。エイシンフラッシュの直線向いての位置を考えると、展開は一切言い訳に出来ません。完敗。


と言うことで、今年はダービーを取ることはできませんでした。
また1年、この現実を強く受け止めて精進して行きたいと思います。
しかもノーホーラだったしね・・・。もう東京はこりごり。安田記念はスルーだね。


次回遠征予定は流動的。宝塚記念か、夏のローカルまでタイキか。