WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

第75回日本ダービー観戦記

今年で7年連続の生観戦となった東京優駿
いつの年でもやっぱりダービーデーは特別な気持ちになります。


朝4時50分起床。6時前競馬場着。7時半開門。
例によって開門ダッシュ、スタンド奪取は馬友に任せて、
私は周囲の怒号を背に上がり3ハロン4分くらいでノンビリと歩いた。
馬友が確保してくれたスタンドは、奇しくも去年とまったく同じ場所。
去年は彼とは一緒じゃなかったのに、以心伝心ってやつだろうか。
昨日の雨はどこへやら。非常に気持ちの良い晴れとなった府中。
拠点が決まってこれで心置きなくダービーデーを楽しめる。


馬券は午前中の4Rだけ買って3Rのみが的中。
傾向としては先行、内有利。いつもどおりかな。
特に芝コースは、外を回った馬はなかなか届かない。
6Rのピサノエミレーツが断然人気で差し届かずだったのが象徴している。
ダービーの予想も、内枠、もしくは先行馬を取り入れることが必須と思えた。
そして私が買ったのはこれ。

今年はディープスカイ−四位にダービーの本命を託した。


しかしレースは予想外に終わった。
勝ったのは◎ディープスカイに違いはなかったが、通ったコースは想定外。
最内枠なのになぜ大外に回す?と直線に入ったところではドキドキだった。
しかし死のロードを通ったにも関わらず、一気にぶっこ抜いて見せたのだ。
これは馬の脚力が抜けていなければ出来ない芸当。
大混戦と言われた今年の3歳馬では、ディープスカイが断然強かったのだ。


しかしこのディープスカイの化けようは凄い。
アーリントンCあたりまでは何の変哲もない馬だったはず。
それが毎日杯を勝ってからの変わりようと来たらどうだ。
短期間でこれだけの成長力を見せた馬は近年でも珍しいんじゃないかな。
ぐうの音も出ない、完璧なダービー制覇でした。おめでとう。
でもこの馬、秋はどうするんだろう。
さすがに菊花賞馬のイメージではないのだが。
この馬が出なければ出ないで、今度は菊花賞の権威が危ぶまれるけどね。


その他の馬の雑感。
2着スマイルジャック
この馬の激走には参った。正直皐月賞から巻き返すとは微塵も思わなかった。
スローペースで先行できたのは好走の要因の一つだろうけど、
皐月賞だって同じ競馬していたからねぇ。うーん、わからない。
3着ブラックシェル
1コーナー入りの不利で馬が怒ってしまった。あれで少し消耗があったかな。
ただこの日の傾向に忠実に内から差し脚を伸ばしたのはさすが。
距離不安だと思ったけど、父親のダービーの着順を上回ったのは拍手。
4着マイネルチャールズ
今回は脚を余すことなく完全燃焼できていたと思う。
この成績は適正着順かな。中山で早仕掛けしてナンボの馬でしょうね。
5着レインボーペガサス
スローと見るや果敢に動いていったのは良かった。
が、総合力で勝ちきる力はなかったってことか。
6着クリスタルウイング
ここにPO馬が入線。掲示板まであと一息だった。まぁよく頑張りました。
そしてこの馬に触れねばなるまい。
最下位になってしまったサクセスブロッケン
最大の惑星馬は結局芝の適正は見せることは出来なかった。
ダートでは一気に先頭を飲み込んで突き放すのが持ち味だけど、
芝でそれが出来たら本当の怪物ってことになっちゃう。
この挑戦は興味深かったし、適正もわかったのだから無駄ではなかったよ。
今後は自分の庭での活躍を期待しよう。


馬券はスマイルジャックが抜け出した時点で紙屑でした。
ちなみに馬友は馬鹿の一つ覚えいつも通りの信念でエビショー様本命も、
見せ場もなくの沈黙でした。二人して負け組みだった今年のダービーです。
ダービーはかつて99〜03年まで5年連続的中していたのに、
04年で連勝が途切れてからは逆に5連敗。
確実に3連単登場の弊害でしょう(泣)。


ところで勝者の四位騎手がインタビューの途中で突然キレたのが話題になった。
ファンの四位コールが耳障りだったようで。
確かにインタビュー中に連呼されたら鬱陶しいだろうけど、
マイクを通して言わないでもよかったろうに。
ダービー連覇なんて快挙成し遂げたんだから広い心でさぁ。
ファンの野次をいちいち気にしていたらキリがないって。
12万人も来ればいろんな人間がいるってことさ。
騒動を起こして係員数人に腕を捕まれ連行されてた人もいたし、
なんだか異様な雰囲気漂う今年のダービーデーでした。