WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

香港国際競争感想

朝日杯FSの日の中山競馬場ではレース後にメディアホールにて
香港国際レースの模様を流すということで、ついでに観戦してきた。
今年は日本から精鋭7頭が遠征して、好結果が期待されたが・・・。
一つずつ振り返ってみる。


香港ヴァーズ
日本からはアドマイヤメインソングオブウインド菊花賞好走組が出走。
本命視されたウィジャボードが回避したことで、日本馬が1,2番人気に。
レースはアドマイヤメインが逃げ、ソングオブウインドが最後方から。
メインの逃げは菊の時のような引き離した逃げではなく、
終始2番手グループにマークされる展開。
そのまま直線に向くと、メインの脚色は鈍りズルズルと沈んでいった。
逆にソングオブウインドは勢いよく上がっていく。
ここでギャラリーからも歓声が起きるわけだが、
抜け出した馬を捕まえられず後ろからも差されてしまい溜息*1
結局ソング4着、メイン8着に終わった。勝ったのは英のコリアーヒル
それにしてもこのカテゴリーはやっぱり欧州馬が強いのね。


香港スプリント
日本からはシーイズトウショウメイショウボーラーが出走。
スタートしていきなり出遅れた馬がメイショウボーラーだとわかると、
ギャラリーからは苦笑いと言うか爆笑が・・・。
そのまま一度も画面に映らず競走中止してしまったボーラー。
今日は走りたくなかったみたいです。
シーイズは追走が精一杯の感じ。結果は10着。
地元香港勢のワンツーだったが、やはり今の日本のスプリント陣では苦しい。
それにしてもレベルの差はだいぶ感じたなぁ。


香港マイル
ダンスインザムードが出走。
相手関係から厳しいことは厳しかったが、まったく見せ場がないのは案外。
ドバイに行くプランもあったらしいが、この結果から引退になると思われる。
岡部騎手に復活勝利を、藤沢調教師に初クラシックをプレゼントした馬。
長い低迷期、アメリカでの活躍、なかなか波乱万丈な現役生活でした。お疲れ。
ここも香港勢のワンツー。地元強し。
しかしここでは勝ったザデュークよりも2着のアルマダの伸び脚が目立った。
来年あたり安田記念にこられたらアッサリ持っていかれそう・・・。


香港カップ
メーンレースのここにはアドマイヤムーンディアデラノビアが出走。
レースはとにかく惜しい!この一言に尽きる。
先に仕掛けたプライドを1完歩ごとに追い詰めるアドマイヤムーン
ギャラリーもこの日一番の大歓声で応援し、
ついに捉えたかと思った瞬間がゴールだった。
私も勝ったと思って力が入ったのだけど、
スロー再生を見るとわずかに届いていなかった。
まぁあのプライドをあそこまで追い詰めたのは賞賛に値すると思う。
まさに賞月だね。だけどあそこまで行ったら勝ちたかったなぁ。
ディアデラノビアパドック映像でもただ一頭入れ込んでいた。
繊細牝馬には海外遠征はなかなか難しいよね。


とまぁ今回の遠征では結果を出すことは出来なかったけど、
最後にアドマイヤムーンがなんとか見せ場を作って溜飲を下げました。
だけど見ていて思ったのは、香港国際レースは盛り上がってたなぁと言うこと。
ジャパンCシリーズが外国馬に見向きもされなかっただけに余計に感じました。
香港が羨ましく、そして日本競馬もこのまま手をこまねいていていいのだろうかと痛切に思いました。

*1:レース後屈腱炎らしき症状が出たという。心配です。