天皇賞・秋観戦記
ウオッカもダイワスカーレットも最高!
こんなレースを生で目撃できた奇跡に感謝!
今年の秋の天皇賞は、そんな伝説的なレースになりました。
一日を振り返る必要も惜しんで、さっそく天皇賞の回顧に行っちゃいましょう。
(ちなみにこの日の回収率は242%。実りの秋でした)
まず秋の16番勝負。私の勝負馬券は豪華メンバーと言えどこれしかありえません。
本命ダイワスカーレット。故障休養明けぶっつけでも、その能力は1番と勝負を託しました。
レースはそのスカーレットが逃げる展開。
ただこれまでと違うのは楽逃げにはならなかったこと。
自身、休み明けでテンションが高かったのと、トーセンキャプテンが絡んできたこともあって、
息の入りにくい苦しい展開になってしまっているように見えた。
初めての長い府中の直線、どれだけ我慢してくれるか。
祈るような気持ちで眺めていた。
スカーレットは内を伸び後続を突き放しにかかる。
だけど馬場の真ん中から伸びてくる2頭の脚色の方が断然に見えた。
ウオッカとディープスカイ。この新旧ダービー馬の叩き合いは実に痺れた。
だけどそれ以上に痺れた、というか震えが来たのは、
一旦は完全に交わされたはずのダイワスカーレットの差し返し。
その諦めないど根性に、胸が熱くなった。
ゴール入線。体制はウオッカとスカーレットの2頭。
見ていた位置からはスカーレットがやや有利のように感じた。
しかしスローリプレイを見るとまったくわからない。
当然写真判定になったのだけど、それが決まるまでの20分の長かったこと。
永遠とも思えたその時間こそ、実は競馬ファンにとって至福のひと時だったはずだ。
場内あちこちでこの素晴らしいレースの感想を口にする姿が見られた。
中でも多かったのは、もうここまで来たら同着でいいじゃないかという声。
私もまったく同感だった。
電光掲示板の写真判定が消えて、ウオッカの14番が1着に出た時の歓声とどよめき。
これまた鳥肌の立った瞬間だった。
交わしていた。後輩ダービー馬を捻じ伏せ、最大最強のライバルを。
使える脚があまり長い方じゃない中、ゴールの瞬間まで諦めなかったウオッカ。
これもまた感動的じゃないか。
この痺れまくるレースの勝者はウオッカだった。誰もが納得の結末だった。
しかし敗れたダイワスカーレットにも惜しみない賞賛の声が送られていた。
負けて強しなんて言葉が陳腐に思えるほど、勝ちに等しいレースをしてくれたと思うよ。
本当に驚くほど強い強い女の子だよ。
あと3着のディープスカイにも驚いた。この馬思ったよりやるじゃない。
ウオッカに距離不安、スカーレット不在ならジャパンCが見えたんじゃないか。
二度と見られないだろう素晴らしいレース。今年の天皇賞、見に行って本当に良かった。
地球に生まれて良かった〜。