WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

天皇賞・春観戦記

今年もゴールデンウィークで賑わう京都へ、春天観戦へ出向きました。
今年はキタサンブラックサトノダイヤモンドという2強対決で戦前から盛り上がっていたので、混むことが予想されたので4時半起きで宿泊先の京都から始発で向かいました。
それでも競馬場に着いた時は長蛇の列。
指定席は完売で、一般入場も例年よりも後ろの位置になってしまいました。
それでもなんとか座席は確保できたんですが、この日は陽射しが強烈でしたねぇ。
まさに競馬日和。最強馬決定戦にふさわしい、新緑溢れる競馬場でした。


ただしそんなだから当然馬場も高速馬場。
芝コースは前に行った馬はなかなか止まりません。
その辺も加味して、春天の本命はキタサンブラックで迷いはありませんでした。
春天はどんなに強烈な差し脚があってもなかなか差し切れるもんじゃない。
それこそディープインパクトだったり、ゴールドシップのような大まくりを打ってもスタミナが切れない特別な名馬じゃない限り・・・。
サトノダイヤモンドは中距離ではかなりのレベルだけど、スタミナ合戦ではまだその域ではないと思った。
それでも馬券内はほぼ間違いなし。
というか、シュヴァルグランを加えた実質3頭立てとすら思っていました。
馬券はこの3頭中心の3連単を厚めに購入。


レースは予想通りヤマカツライデンの逃げ。
それも半端な逃げではなく、1000m通過が58秒台と言うスプリント戦なみの大逃げ。
流れは離れた2番手にいたキタサンブラックでも平均より速いくらいで、かなりきついペースだった。
上り勝負にならないことは確実。
最後の直線は至高のスタミナ合戦、いや泥仕合、消耗戦となった。



ただし4コーナーでの他の馬との手応えの違いでキタサンブラックが勝つのは間違いないと思われた。
撮影も安心してキタサンブラックだけを追いかけられた。



驚異の粘り込み、スタミナで他馬を振り切るキタサンブラック
その強さは芝が前残りだとか、もはやそういったレベルじゃない気がした。



堂々のゴールイン。
2着のシュヴァルグランはスタミナ自慢の馬で、この日は特性が生かされる最高の消耗戦だったはず。
キレ特化のサトノダイヤモンドが3着がやっとだった事がこのレースのタフさを物語る。
だがキタサンブラックはそんな展開でも影をも踏ませなかった。
その能力はもはや本物か。



速いとは思っていたけど、驚愕のレコードタイム
あのディープインパクトが圧勝した時の時計を1秒近くも縮めて見せた。
その馬がディープの全兄のブラックタイド産駒だというのだから血のドラマは恐ろしい。
いや、ウインドインハーヘア一族は恐ろしい。
春天1番人気の勝利もディープ以来なのだし・・・。



勝ち戻った人馬は自身に満ち溢れていた。
4コーナーの早めの仕掛けは、武豊騎手が馬を本当に信じ切っているからこそ。
それこそディープだったり、ダートでのクロフネだったり、武豊騎手は心から力を信頼している馬ではああいうややもすると早仕掛けにもなりかねない騎乗を見せる。
キタサンブラックもその域に達したと、名手のお墨付きとなったわけか。
さすがに消耗しただろうし、個人的には宝塚記念をパスして、秋の凱旋門賞一本に絞ってもいいんじゃないかと思う。
この充実度はそんな期待を抱かせるに十分なレベルだ。



さて、3連単を無事的中し、遠征費の足しにはなった。
トータルでも勝って、久々に心から気持ちの良い競馬観戦となりました。
次回遠征は日本ダービーです。