WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

有馬記念観戦記

さようならブエナビスタ

ブエナ引退式で号泣した涙もろい私が帰宅しましたよ。
2011年の有馬記念の顛末を綴りたいと思います。


今年は確固たる主役がいて、話題も豊富な有馬記念だったので、
昨年よりも30分早い、午前3時半起きで中山競馬場へ向かいました。
それから7時半の開門までひたすら続く寒さ耐久レース。
その先に待っていたのは、去年と同じポジション(糞席)のスタンドでした。
徹夜じゃなきゃゴール板には近づけんよ・・・。


今日は馬券の調子がそこそこ良かった。
2011年は、おそらく私の競馬歴でもっとも回収率、的中率が低かった年だと思うが、今日は午前中から当たりが続いた。
もともと得意なはずだった中山競馬場
このまま有馬記念も攻略したい。


パドックへ行ってみた。凄まじい人、人。
馬などいっさい見せない。カメラを高く掲げ、どうにかこうにか捉える。


ブエナビスタは相変わらず落ち着いて周回。



オルフェーブルはまだ古馬に混ざるとオーラは見劣りするが、こちらも出来が良さげ。



馬券検討をするうえで、2頭の落ち着きは安心できる材料だった。


有馬記念は日本一馬券が売れるレース。素人もたくさん参加する。
馬券の買い方もさまざま。
このレースだけは好きな馬から買うという人もいるだろう。
思い切って夢を託すという人もいるだろう。
世相馬券なんぞに手を出してみる人もいるだろう。
私が選んだのは、結局好きな馬からでした。


ブエナビスタ−オルフェーブル固定の3連単総流し、有り金全部。
これが今年の私の有馬記念の結論だったのです。
最後にもう一度だけ、もう一回だけ頑張ってくれ、ブエナ。
祈るような思いでスタートを待ちました。
そして・・・。


結果は無常だった。究極のスローペースとなり、好位勢は絶好だと思ったのに、ブエナビスタはまったく伸びない。
初めて見るあんな姿(ドバイは別)に愕然とした。
外からスルスルとオルフェーブルが抜け出していったのとは対照的。
まさに絵に描いたような世代交代となってしまった。



そもそも馬体重が発表された時から嫌な予感がしていた。
絞れないと言っていた天皇賞が、馬が無理やり身体を作って460キロ。
叩いて変わり身を見せたJCが464キロ。
そして好調が伝えられたはずの今回が、さらに増えてしまい470キロ。
レースが近づくと自分で身体を作るといわれた馬だったのに。
もはや意志とは裏腹に、5歳暮れの身体はお母さんになる準備に入ってしまったのか。


これまでずっと第一線で活躍してきた。
牝馬が強い時代の掉尾を飾った存在。
年下からようやく本流の強い牡馬が出現し、競馬界は再び正常な流れになっていくのか。
だけども私は好きだった。ここ数年、女が強かった時代を。
ブエナビスタはその中でも、一際輝いていた存在だったと思うよ。
3年半、見せ続けてくれた絶景を忘れはしない。
本当にお疲れさま。