WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

大阪杯観戦記

去年に引き続き今年も豪華メンバーが揃うという事で大阪杯を観戦に行った。
今年は直前にイスラボニータの回避があったものの、それでもGI馬6頭と今年一番と言っていい豪華版。
それでも断然の存在はやはり骨折休養明け叩き2戦目のダービー馬キズナだった。
当然この馬が目当てで遠征したのである。


せっかくのいいメンツが揃っているのに、残念ながらこの週末は雨予報。
日曜日は朝からそぼ降る雨の中でのレースとなってしまった。
阪神競馬場は室内席は充実しているけど、表のスタンドには屋根がかかっておらず、まともに雨を浴びてしまう構造。
傾斜もなだらかで、写真撮りには辛い条件。
この辺はもう少しどうにかして欲しいんだよなぁ。
夏は直射日光をまともに浴び、冬はふきっ晒しの強風にさらされるしね。


そんな悪条件の中、馬場状態も途中から不良になってしまう。
それもあってか、この日は馬券が本当に難しく、まったくレースが読めなかった。
とりあえずダートは前に行かなきゃ話にならない、芝は意外に外差しが決まる印象。
・・・それがわかっても馬券に活かし切れない絶不調の私。
なんせ前回中山でノーホーラ喰らったダメージを引きずっている。
もがけばもがくほどドツボに嵌り、メインまで一つも当らずに来てしまった。
焦るところだが、大阪杯キズナにはかなりの自信があった。
豪華メンバーでも頭一つ抜けていると思ったし、道悪適性もあのパワーならあるはずだと信じて。


パドックを見に行く。



前走比−8キロ。幾分絞れて動ける体制。
個人的には500キロくらいまでは絞って欲しいけど、本番はまだ先だし、このくらいでも勝ってもらわないと。


キズナ本命なら相手は絞りたい。
迷ったけど、穴狙いでデウスウルトを2着づけにして3連単を流した。
この馬も力をつけているし、来れば一発逆転だ。


レースがスタート。
この頃には一時雨も上がっており撮影に支障はなかった。
キズナはソロッと出てマイペースの後方より。いい感じだ。



レースは縦長で進んでおり、馬場状態を考慮すれば前は潰れる展開。
これは大丈夫だろう。
直線向いて満を持して外に出された時は勝利を確信したのだが・・・。


キズナは確かに伸びた。不良馬場を物ともせず、瞬発力の違いで一気に先頭に立った。
しかしそこから思ったほど伸びきれない。
モタモタしているうちに内からなにやら忍び寄ってきた。
あれは・・・え?ラキシス



よもやの展開にどよめくスタンド。
キズナが通ってくる位置にカメラを構え待ち受けていたが、なんとフレームインすることなく一気に突き放されてしまった。
まさかの2馬身差の完勝。



ルメールマジックなのか、牝馬特有の一瞬のキレか、水かきがついてるが如くスイスイ推進する道悪適性なのか。
とにかく文句のつけようのない勝利に驚いた。
個人的にラキシスは2200がベストで、2500とか非根幹距離で強い馬だと認識していたので、根幹中の根幹の2000でこれだけ強い内容を見せつけられてぐうの音も出ない。
角居厩舎の牝馬は強い馬が本当にたくさん出るね・・・。


一方まさかの敗戦を喫し引き上げてくるキズナ武豊



騎手は唇をかみしめ、馬は泥をまともにかぶって苦しそう。
まったく走らず負けたのならまだ諦めもつくが、勝ちパターンから差し返されて負けたのはショックが大きい。
勝った馬も同じディープインパクト×ストームキャットの黄金配合だし、道悪が敗因とは思えないのだが。
次走予定される春天は去年4着に敗れ骨折してしまった因縁のレース。
全ての歯車が狂ったあのレースで、完全復活を遂げて欲しいが・・・。
叩き3戦目の次はもう言い訳のできない正念場の一戦となる。


一方ラキシスの方は今が充実期。
この後はどうするのだろう。さすがにマイルは短いのでヴィクトリアマイルではないと思うが、有馬記念、そしてこの大阪杯の内容から牡馬の王道路線でも十分やっていける確信を得たはずだ。
不正もあってひと月後れのJRA騎手デビューを飾った“新人”ルメール騎手。
デムーロといい、魅せてくれますなぁ。



今後ますます良い馬にも恵まれてくるだろうし、2人の異色新人騎手に席巻される1年になるかもしれないね。



メインも外しまたしてもノーホーラを喰らってしまった私。
今回は何かと打ちのめされる遠征となってしまいました。
それでも競馬に生きる男は前を向くしかないのです。
次回遠征予定は牡馬クラシック第一弾皐月賞です。