WE LOVE KEIBA ~3rd Season

観戦記を中心に競馬の事を書いてます

京都記念観戦記

2015年の始動は今年も京都記念となりました。
今年は骨折休養からの復帰初戦となるキズナと、
ドバイを目指すハープスターとの2強対決が目玉で戦前から盛り上がっていた。
万全を期して6時起きで競馬場へと出かけると、地元のオッチャン曰く、普段の倍並んでる・・・という状況でした。
GI以外では異例の15分前倒しの開門。それでもG2は所詮G2。
アッサリと目当ての場所は確保できたのでした。


有馬記念以来の現場であり、馬券購入。
そろそろ禁断症状がヤバかったぜ・・・。
2015年の初的中は4Rの障害未勝利戦。シブいな・・・。
ところでこの日の新馬戦で、あの昨年の年度代表馬ジェンティルドンナの全弟である、レゲンデがデビューをした。



レースぶりが、スッと好位につけて折り合い、直線で抜け出すという姉そっくりのもので、血のなせる業に感心した。



ドイツ語で伝説という意味の馬名。
伝説の名牝となった姉にどこまで近づけるか見守りたいね。


その後7Rの3連単で93倍を当て、浮きが出たまま京都記念へ。
ここからは、おかえりキズナSPと題して、キズナの写真を中心に掲載していきます。
何しろキズナを見るためだけに来たようなものだからね。
今日は勝っても負けても、キズナキズナです!
パドックを見に行った。



よく帰ってきたな、キズナ
馬体重はプラス22キロ。さすがに余裕残しは否めない。


一方2強の一角ハープスターも大人しく周回。



人気では、やはりキズナが順調さを欠いている分、ハープスターが1番人気。


ただ、キズナが故障ブランク明けで、この身体で、どこまで走れるのか、不安よりも楽しみの方が大きかった。



主戦騎手の武豊を背にパドックを悠然と歩くキズナ
やはり絵になるコンビだ。



急いでパドックを後にし、返し馬もチェック。
キズナは馬場入りも大人しく、手綱を放たれる時一瞬だけ気合をのぞかせたものの、その後はリラックスしたいつもの返し馬。
とりあえず体調面に不安はなさそうだった。



いよいよレースがスタート。
G2では滅多に起きないファンファーレでの手拍子と歓声。
ファンもキズナの復帰に、そしてハープスターとの文字通りの雌雄を決する対決に興奮が抑えきれない。


キズナのスタートはいつも通りふわっと出て、定位置の後方よりへ。



9か月ぶりでも折り合いを欠くしぐさは見せず、リラックスした走り。
一方、ハープスターの方はスタートから馬を出していき、中段馬群へ取り次いで行った。
新しい面を模索しているのだろうか、序盤の2強の動きは静のキズナに対して、動のハープスター
2頭が大外から併せ馬のように上がっていくシーンを想像したファンが多かったと察するけど、そう思い通りに行かないのが競馬。


3コーナー過ぎから徐々にキズナが進出し、直線に向くところでは射程圏に入った。
このまま伸びれば差し切れる体勢。
ハープスターの方は馬群に突っ込んで動きが悪い。
こうなれば後はもう、キズナの豪快な差し切りを見たい!



しかし前の2頭の脚色も鈍らない。
この日の京都では芝は差しは一向に決まらず、前残りばかり。
届くのか、届かないのか・・・。



この辺では写真を撮りながらも絶叫して応援していたんだが・・・。
ちょうど脚色が鈍ったのもこのあたりだった。


そのままゴールになだれ込む3頭。が、キズナはどうやら届かなかったらしいことはファインダー越しにもわかった。



2強対決に湧いた今年の京都記念を制したのはなんとそのどちらでもなく、伏兵筆頭のラブリーデイだった。
2着は逃げ残ったスズカデヴィアス。
結局メインでも前残り決着。
あれほど盛り上がっていたスタンドからはため息・・・。
着順掲示板に結果が点灯すると、潮が引くように去って行った。


こうして終えた今年の最初の遠征。
確かに抜けた実績の2頭ではあったが、それぞれ不安な面もあり、そううまい事決まらないのも競馬のありふれた日常。
やはり所詮G2はG2。ここが目標ではないのだ。
それは去年痛いほど思い知ったはずなんだがなぁ・・・。


ハープスターは直線馬群に突っ込み、挙句の果てにトウシンモンステラの進路を妨害し5着。
鞍上川田騎手は騎乗停止と散々な結果に。
やはりむやみに戦法を変えちゃいけないってことか。
まぁ去年はジェンティルもこのレース6着からドバイで返り咲いたし、ハープにも遠征頑張って欲しいね。


そしてキズナは復帰初戦をまずまずの内容で3着にまとめた。
競走馬がもっとも充実する4歳期を棒に振っただけに、能力のかげりやレース勘が心配されたけど、それを杞憂に終わらせた上り33.3の脚。
直線向いてからの迫力あるストライドは、さすがダービー馬のそれ。
最後の最後で止まったのは、余裕残しの馬体から来るものであることは容易に想像でき、今後の変わり身に大いに期待を抱かせてくれた。
次をもう一回使って、春天、宝塚とピークに持って行けそうだね。
どうかこのまま無事で行っておくれ。
まずは復帰してくれてありがとう。



次回遠征予定は流動的です。